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日本の美にふれる 「九谷焼作品展」、12日まで開催中

ゞ綯焼展 【北京 イベント ブログ】
 日本を代表する磁器の1つで、鮮やかな色絵装飾で知られる九谷焼 (くたにやき、石川県) の作品を紹介する 日本九谷焼陶芸経典作品展 が9月12日まで、北京市東城区のギャラリーサロン 「蘭亭齋」 で開かれています。

 主催は中国側が蘭亭齋、日本側が九谷焼商で組織する 「九谷焼展開グループ」。 後援は石川県、同県能美市など。

 九谷焼展  6綯焼展

 九谷焼は、今から約350年前の江戸時代初期に、大聖寺藩領の九谷村 (現・石川県加賀市) で作り出された華麗多彩な色絵の磁器です。

 伝統的作風には、赤・黄・青(緑)・群青・紫の五彩色を使った花鳥画などが特徴の 「古九谷」 (こくたに)、赤地に五彩色で中国風の人物が描かれる 「木米」 (もくべい)、赤絵細密描画の 「飯田屋」 ……など6つの様式がありますが、現代ではそれらを基礎にしたオリジナリティー豊かな新様式の 「現代九谷」 も多数生み出されているそうです。
 今回展示されたのは、九谷焼の最高級の作品約200点。 時価数百万から数千万円に上る高価な九谷焼がこれだけの規模で、中国で紹介されたのは初めて。

 重要無形文化財保持者 (人間国宝) の三代・徳田八十吉氏の九稜壷 「碧明耀彩」 は、鮮やかなコバルトブルーの地にグラデーションがかかった幻想的な作品。
 同じく人間国宝の吉田実統氏の13号花瓶 「釉裏金彩牡丹唐草文」 は、金箔が施された唐草文に緑の釉薬がかけられた華やかな作品です。
 皇室御用窯の指定を受けている四代・上出喜山氏の花瓶 「白地金襴手変線割五彩小紋文様」 は、精緻な文様に目が奪われる金彩色絵磁器。

 いずれも、日本では通常お目にかかれないような逸品ばかりが揃っています。

 実はこの作品展、中国のリッチ層に向けた展示販売を兼ねて開かれています。
 日本から来訪している石川県陶磁器商工業協同組合の嶋崎信之副理事長は、「中国のお客様は男性が青、女性が金銀などの色を好まれるようですね。 (大胆豪華な中国の陶磁器と比べ) きれいで細やかな作風が喜ばれています。 日本のバブル期のように (投機目的で) 『どれが、どれだけ上がるか』 などと聞く人もいるが、手ごたえは悪くない」。

 九谷焼商の米田純彦さん (「米田陶香堂」 専務取締役) は、「開催までに2カ月しかなく準備不足の点もあったが、無事に開けて何よりです。 まずは中国の皆さんに九谷焼の良さを知ってもらうことが大事。 これからもチャンスがあれば、また挑戦したいですね」 とにこやかに話していました。

 日本最高の美にふれられる 九谷焼作品展
 この良き機会に、訪れてみてはいかがでしょうか?


日本九谷焼陶芸経典作品展
日 時: 2011年9月3日(土)〜12日(月) 午前10時〜午後10時
場 所: 「蘭亭齋」 北京市東城区地安門東大街61号 (寛街〜南鑼鼓巷の間、北側)
参観料: 無料


※ 写真は上から、
 〇安紂ζ租槌十吉氏の九稜壷 「碧明耀彩」。 鮮やかなコバルトブルーの地にグラデーションがかかった作風は、徳田氏の代表作の1つ。
◆ 嵳亭齋」 は、会員制レストラン&ギャラリーサロン。
 作品展のようす。

ざ綯焼展  ザ綯焼展
ぁゝ氾勅妥氏の13号花瓶 「釉裏金彩牡丹唐草文」 など。 金箔が施された唐草文に緑の釉薬がかけられた華やかな作品。
ァ\岾┷挂描画 「飯田屋」 風も中国人客に喜ばれたという。 恵比寿様の赤絵がじつに細かい。

Χ綯焼展Α々勅叱耆冤辧∋預紂上出喜山氏の花瓶 「白地金襴手変線割五彩小紋文様」。

 精緻な文様に目が奪われる金彩色絵磁器の逸品。


Ф綯焼展  ╋綯焼展  九谷焼展
А仝涅命Г 「古九谷」 風作品。 ─ゞ綯焼のカブトムシは、もはやモダンアートのよう。  九谷焼のガイコツ!!華やかです。

 九谷焼展  九谷焼展
 落ち着いた雰囲気の展示会場。
 「蘭亭齋」 前で、米田純彦さん(中)、通訳の堀江牧子さん(右)、中国人通訳の吉木さん(左)。


※ 参考HP
・ 石川県陶磁器商工業協同組合
・ 石川県HP 「九谷焼」
・ 能美市九谷焼資料館

※ 九谷焼の作品はこの後、10月18〜22日まで中国江西省景徳鎮市で開かれる 「2011中国景徳鎮国際陶瓷博覧会」 (商務省など主催) にも出品される予定です。



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  • 2017.08.17 Thursday
  • -
  • 06:50
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コメント
私の地元産業をフューチャー下さり、ありがとうございます!(笑)
九谷焼は華やかで品があるので、中国の黒檀や紫檀の家具にも合いますよね。
私も、あんなに見事な九谷の数を一気に見たのは初めてで息を飲みました。
  • 荘子
  • 2011/09/10 10:01 AM
荘子さん: ありがとうございます。
おっしゃる通り、九谷焼には上品で精緻な美しさがありますね。「眼福にあずかる」とは正にこのことかーーと実感しました。

> あんなに見事な九谷の数を一気に見たのは初めてで息を飲みました。

石川県ご出身の荘子さんがそう言われるのだから、間違いはないですね!(笑)

一瞬、この壷をなにかの手違いで割ってしまったらどうしよう、とヒヤッとしましたが。。。(^^;

改めまして、この度はありがとうございました!^^
おお、これは行かなくちゃ!
  • xiaomi
  • 2011/09/10 11:34 AM
xiaomiさん: ありがとうございます!
ぜひぜひです!

会場におられる堀江さんがいろいろ親切にしてくださいましたよ〜〜!^^
以前、どこかの美術館で唐三彩を見たとき「九谷焼?」と思うぐらい彩色が似てたのはきっとそちらからの流れなんでしょうね。日本の焼き物のお里帰りのようで素敵ですね〜^0^
  • kana
  • 2011/09/10 4:07 PM
kanaさん: ありがとうございます。
九谷焼の技能のルーツは、有田や京都に遡ることができるそうです。
ということは、やはり中国や朝鮮の影響の延長線上にあるわけですよね?

たしかに“お里帰り”の趣もあり、そう考えるとロマンがあります(笑)。

九谷、なかなかええもんですなあ。いただきもんですが、しぶい赤と緑のお湯呑み、使わせてもうてます。
で、チェン・カイコーの「運命の子」(原題「趙氏孤児」)の試写、15日からスタート。公開は12月23日。原典は司馬遷の「史記」やが、京劇の有名レパートリー。
グォ・ヨウ、ワン・シュエチーに、かわいいファン・ビンビン。2時間8分。はよ見にいこ。北京での評判はどないでっか?
ほなまた。
  • とらやん
  • 2011/09/10 6:22 PM
とらやん様: ありがとうございます。
九谷のお湯呑み、いいですね〜!^^

映画「趙氏孤児」は昨年末から一般公開された今年の正月映画。
もう日本で公開ですか!? 早いですね。

葛優さんは、今年の正月映画には掛け持ちで何本も出ていて、話題になりました。映画館に行けば、違った葛優に出会えるというわけです。
本作もなかなか評判がよかったようですよ!
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