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【補足】 PM2.5の定義について

北京の空(2013年1月17日) 【北京 環境 ブログ】
 今年1月中旬、中国各地で記録的に悪化した大気汚染が観測されました。

 これを受けて、環境保全関係の技術士である知人から送られた専門的な考察文は、先日のエントリーでもご紹介した通りです (1月16日付、中国の環境改善は10年後!?――西安から「私はこう考える」)。

 その後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) のフェイスブックを通じて、質問が寄せられました。
 「(考察の) ご指摘はその通りだが、浮遊粒子状物質 (PM) については触れられていない。 これは発がん性物質を含むので、10〜20年もの年月を経て疾病が顕在化する」 といったものでした。
 これに対し、西安の知人からは、次のような回答がありました。
 「北京の大気中の微小粒子状物質 (PM2.5) 濃度は、日本の基準値と比較して非常に高い、としか言えません。 なぜなら、PM2.5は汚染原因物質を特定せず、一定の大きさの粒子を分析した総称だからです」
 「汚染原因が明確ではない物質の値を見て、比較するのは簡単です。 しかし、では (汚染原因は) 何か?と聞かれたら、一技術者としてコメントを挟むことは向かないと考えました。 そのため、スモッグの原因物質である二酸化炭素や窒素酸化物等の具体的物質名を挙げて説明しました」

 そもそも北京では、分析結果が出ていないためか、あるいは他の原因か? 今回の大気汚染の原因を詳しく発表していません (大まかに原因として挙げられたのは、工場排煙、自動車の排気ガスなど)。
 ましてやPM2.5の汚染原因物質なども、現時点ではハッキリとはしていません。
 市民と一丸となって取り組む環境改善のためにも、情報伝達をいっそう速く、確実に、そしてオープンにしてほしいと願うものですが、いかがでしょうか……??

 さて、そんな折のこと。
 西安の知人から今日、PM2.5の定義について補足説明が届きましたので、ここにご紹介させていただきます。
 ポイントは、「PM2.5は、PM10より人為由来の粒子成分割合が増える」。 さらに 「健康に影響を及ぼすといわれているが、医学的に未解明な点も多い」 ということ。

 いずれにせよ、汚染はないに越したことはありませんし、できるだけ接触しないほうがいいでしょう。 可能な限り自己防衛するとともに、必要以上のストレスを感じないようにもしたいもの……。

 PM2.5の定義についての補足説明は、以下の通りです。

 あ〜〜、それにしても北京の汚れた空のもとでは時々、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みたくなります。 酸素バーなんか開いたら、繁盛するんじゃないの? と夢想する今日この頃です。 ε- (´Д`;)


○大気の粒子構成を大きく分けると
1. 自然由来 (花粉・土壌粒子など)
2. 人為由来 (ディーゼルエンジン粒子・タバコの煙など)
3. ガス状物質から変化した粒子 (二次粒子と呼ばれ、自然由来・人為由来のガス成分が変質したもの)

○PM2.5の粒子の大きさ、成分などについては
1. 粒子の大きい 「自然由来の粒子が対象外」 となる。
2. PM2.5に含まれる主要成分の割合を整理すると、PM10より 「人為由来の粒子成分割合が増加する」。
3.健康に影響を及ぼすといわれているが、「医学的に未解明な点も多い」 ため、現在研究中である (日本では、必ずしも欧米と同様の影響は見られない、という報告があります)。


【参考文献】
一般社団法人 日本自動車工業会 (JAMA) 「微小粒子状物質SPMからPM2.5へ」 

                                                   以上


※ 写真は、本文とは直接関係ありません。 久しぶりに青空が広がった北京市南東部 (2013年1月17日午前)。


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