
【中国 映画 ブログ】
中国の
ジャ・ジャンクー (賈樟柯) 監督の最新作
「罪の手ざわり」 (中国語題 「天注定」、英語題 「A Touch of Sin」) が今日、
5月31日 (土) から、東京・渋谷の 「Bunkamura ル・シネマ」 を皮切りに全国順次公開されます。
ジャ・ジャンクー監督にとって、「長江哀歌」 以来7年ぶりとなる劇映画。
2013年の
第66回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、同年の
第14回東京フィルメックスでは特別招待のオープニング作品として日本で公開され、注目を集めました。
近年の中国で実際に起こった4つの事件に基づき、急速に拡大する社会的格差の中で苦闘する人々の姿をパワフルかつリアルに描いた衝撃作です。
――村の共同所有だった炭鉱の利益が、実業家に独占されたことに怒った山西省の男。
妻と子には出稼ぎだと偽って、強盗を繰り返す重慶の男。
しつこく迫る客に我慢できず、切りつける湖北省の女。
ナイトクラブのダンサーとの恋に苦悩する広東省の男……。
彼らが起こす驚愕の結末とは? 市井の人びとである彼らはなぜ罪に触れてしまったのか?――
映画ジャーナリストの
二井康雄氏は今年4月、来日したジャ・ジャンクー監督に会い、なぜ4つの事件を取り上げたのか、監督がそこに込めた思いなどについてインタビューしています。
※
エキサイト 「今週末見るべき映画 『罪の手ざわり』」
映画は世界的な評価を受けましたが、検閲の厳しい中国ではいまだに一般公開されていないそうです。
ジャ・ジャンクー監督が7年ぶりに切り取った現代中国の一面とは?
この機会にぜひ、ご覧ください!
※ 5/31(土)からBunkamuraル・シネマにて公開スタート! タイムテーブルは11:00/13:40/16:20/19:00となります。
同日13:40の回上映後に、現代中国文学者で東京大学文学部教授の
藤井省三さんによるトークショーを開催します。 (「罪の手ざわり」 公式ツイッターより)
■ 「罪の手ざわり」
中国語題 「天注定」、英語題 「A Touch of Sin」
監督・脚本: ジャ・ジャンクー
撮影: ユー・リクウァイ
2013年、中国、日本、129分
配給: ビターズ・エンド、オフィス北野
※ 写真は、「罪の手ざわり」 案内ハガキより。
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