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戦後69年の夏、「満蒙開拓」 伝える日本映画がクランクアップ

ナツツバキの木 【長野 日常 ブログ】
 戦後69年の夏……。
 実家のある長野県下の町には、初秋のような涼しい風が吹き渡っています。

 先日は地元紙の1面にあった、こんな見出しが目にとまりました。
 「『満蒙の苦難』 世代超え伝える 『望郷の鐘』 阿智で全撮影終了」 (「信濃毎日新聞」8月13日付)

 なんでも、満蒙 (まんもう) 開拓を題材にした日本映画 「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」 (山田火砂子監督) がこのほど、同県南部の下伊那郡阿智村にある満蒙開拓平和記念館で、全ての撮影を終えたということです。
 満蒙開拓団とは1931年の満州事変以後、日本政府の国策によって、中国大陸の旧満州、内蒙古、華北地方に入植した日本移民のこと。
 「王道楽土」 や 「五族協和」 という夢のようなプロパガンダを信じ、広大な土地の開拓と自由を求めて大勢の日本人が中国東北地方に渡りました。 45年の太平洋戦争敗戦までに送り込まれた開拓民は約27万人。 うち約8万数千人が、ソ連の参戦、日本敗戦によって、帰国できずに亡くなっているそうです。

 そして長野県はとくに戦争中、満蒙開拓団を全国でも、もっとも多く送り出した県といわれます (全体の12%)。
 この “負の歴史” を記録・展示し、後世に正しく歴史を伝えるための拠点として、またアジアひいては世界に向けた 「平和・共生・友好の未来」 創造への発信拠点として昨年4月、阿智村に満蒙開拓平和記念館がオープン。 開館1周年で来館者は3万人を数えているそうです (同館HPより)。

 この満蒙開拓の苦難の歴史を、映画 「望郷の鐘」 ではどう描いたのでしょう?
 映画には、主演の常盤貴子さんをはじめ、「県内から延べ534人が出演。 公開は12月で、飯田、松本、長野の各市で上映が予定されている」 とか。

 戦後70年の節目の年に向けて、長野県下だけでなく、東京や全国各地でぜひとも公開されるようにと願っています。


■ 満蒙開拓平和記念館
  公式ホームページ
  住所: 〒395-0303 長野県下伊那郡阿智村駒場711−10
  開館: 9:30〜16:30
  休館: 毎週火曜日、第2・4水曜日 (詳しくは公式HPでご確認ください)


※ 写真は、秋のような涼風に揺れるナツツバキの木 (別名:沙羅、娑羅の樹)

※ 関連エントリー
・ 映画 「嗚呼 満蒙開拓団」 と趙喜晨さんが語る歴史 (2010年1月24日付)
  ほか……
 

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  • 2017.08.22 Tuesday
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