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中国・中信出版社の女性編集長、チンさんとのうれしい再会

1_チンさん 【東京 日常 ブログ】

 中国の大手出版社、中信出版グループの文芸部門の女性編集長、チンさんがこのほど出張のため来日し、東京都内でうれしい再会を果たしました。

 北京で最後に会った時から、かれこれ7年ぶりになるでしょうか……。

 チンさんは中国内陸地方の生まれ。
 国内トップクラスの大学、中国人民大学で現代文学を専攻し、卒業後は中国政府系の出版社、五洲伝播出版社で数々の出版物を手がけた優秀な編集者です。
 私は当時、北京でのユニークな日常生活や市民との交流が地元紙 『新京報』 に取り上げられたことがあり、それを読んだ五洲伝播出版社の彼女から直接連絡をもらいました。

 そして彼女の熱心なアプローチもあって2008年末、私の初のエッセイ・コラム集となる 『物語北京』 (日中英3カ国語版) が同社から刊行されたのでした。 中国では日本語学習者が多いせいか、その3カ国語版のなかでも日本語版は完売したそうで、気恥ずかしくもうれしく思ったことを覚えています。

2_チンさんと 「長年、編集をしてきたけれど、しゃおりん (小林) さんとの仕事は楽しかった! 作家の多くはゲラ校正でメチャクチャ直しが入るんだけど、しゃおりんさんは一番直しが少なくて、スムーズに仕事ができた」 とチンさん。

 当時は20代後半とまだ若い編集者でしたが、有能な彼女にはすっかり安心して仕事を任せていたことを思い出します。 

 それから数年して、彼女は中信出版グループにトラバーユ。
 内外のビジネス書を中心とする大手出版社で、今話題の世界的ベストセラー 『21世紀の資本』 も同社から刊行されているそうです。
 ちなみに 『21世紀の資本』 の中国語版は 『21世紀資本論』 で、著者であるフランスの経済学者トマ・ピケティは、中国語で 「托馬斯•皮凱蒂」 (Thomas Piketty) と表記されるのだとか。

 中信出版社でベストセラーの日本書籍の翻訳本は、塩野七生の 『羅馬人的故事』 (『ローマ人の物語』) シリーズなど。
 また日本関連では、先ごろ日本でもダイジェスト版が出版されて話題の人気誌 『知日』 (ムック) も同社から刊行されているのだそうです。

 中国出版界の第一線で活躍しているチンさん。
 「さすがだわぁ! 本当にお偉いですよ」 と感心していると、「でもウチの会社は民間の商業出版社なので、厳しいノルマが課せられて大変なんです。 毎年、販売目標をたとえば5000万元、8000万元、1億元と上げていかなければならず、プレッシャーは大きい。 おかげで “ストレス太り” になってしまった (笑)」。 チンさんは冗談めかして話していました。

 ところで今回は、初めての来日だったそうです。 これまでアメリカやドイツで開催のブックフェアに参加したことがあり、訪米時に成田でトランジットをしたことはあっても、日本に滞在するのは初めて。
 「よくいわれる通り、日本の街は清潔できれい。 それに驚いたのは、成田からリムジンに乗った時のこと。 車内テレビで 『イヤホンの音量にご注意を』 というCMを流していて、日本人の気配りの細やかさに改めて気づきました。 イヤホンに注意したことなど、これまで一度もなかったんです」

 日本にますます興味を覚えたというチンさん。
 今回の来日は毎日会議でほとんど自由時間がなかったようですが、「次回はゆっくり個人旅行をしたい。 日本の歴史や伝統文化に触れられる京都にぜひ行ってみたい!」 と目を輝かせていました。

3_チンさんのアプリで 日中関係は政治外交面で今なおギクシャクしていますが、チンさんは 「私の知っている日本人は、みんないい人ばかり。 政治はいろいろあるのでしょうけど、私は個人と個人の関係を大切にしたい」 としみじみと話していました。

 私もつくづくそう思います。

 東京で一緒に、おいしいうどんすきをつついたこと、美しい夜桜を見たこと、高層ビルに上ったけれど閉館まぎわで夜景が見られなかったこと……。

 チンさんとの思い出がまた、心のアルバムに増えていきます。
 楽しかったこの時を胸に、私たちは次なる再会を誓いあい、ギュッと握手したのでした。


※ 写真は上から、
1) 中信出版グループの有能な編集長、チンさん
2) 彼女が編集してくれた 『物語北京』 (日中英3カ国語版) をそれぞれ手にパチリ!
3) チンさんがiPadの写真アプリで 「美肌」 に修正してくれた。 美しすぎる〜!(笑)。

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  • 2017.10.14 Saturday
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