
【日本 中国人留学生 ブログ】
独立行政法人国際交流基金 と、同基金内の
日中交流センター が推進する
「心連心: 中国高校生長期招へい事業」。
「
心連心」 (心と心をつなぐ) をモットーにしたこのプロジェクトは、次世代を担う中国の高校生に約1年の日本滞在機会を提供し、勉学や生活を通して日本の社会、文化を知ってもらおう、それによって長期的な日中関係発展の基礎となる信頼関係を築こう――とするものです。
その1年間のプログラムを終え、帰国した高校生たちの “今” についてレポートする、日中交流センター公式サイト連載
「卒業生インタビュー」 (第31回) がこのほど、公開されました。
今回インタビューしたのは、早稲田大学大学院の文学研究科日本語日本文学コース修士課程2年の
王天一 (おう・てんいつ) さん。
吉林省出身で、長春外国語学校 (日本語コース) 在学中の2007年9月から約1年、「
心連心: 中国高校生長期招へい事業」 の第2期生として日本に留学しました。

帰国して高校を卒業後、進学した上海理工大学で
日本文学と出合い、とくに時代小説で知られる
藤沢周平 (1927−1997) の作品に魅了されたといいます。
そして、中国ではあまり知られない藤沢作品をもっと中国語訳したいと、藤沢文学研究の第一人者、
高橋敏夫教授のいる早稲田大学大学院をめざして猛勉強の末に進学。
現在は、藤沢文学に関する膨大な文献と格闘しながら、大好きな “
文学の海” にどっぷり浸かるという充実した日々を過ごしています。
もちろん一人暮らしの自立した生活を支えるために、勉学以外はアルバイトにも励んでいる王さん……。
わがままな子どもが多いといわれる中国の 「
一人っ子政策」 世代ではありますが、なかなかどうして、異国でしっかりと自分の道を歩んでいる、そんなステキなお嬢さんです。
心連心プログラムの “卒業生” 1人ひとりが、「
日中交流の担い手」 として成長した姿を見つめる 「
卒業生インタビュー」。
よろしければ、ぜひ、レポートをご覧ください!! ^^)/
※ 国際交流基金・日中交流センター 「卒業生インタビュー」 (vol.031)
王天一さん (早稲田大学大学院 文学研究科 日本語日本文学コース 修士課程2年)
日本語 中国語
※ 写真は、上から
1) 日中交流センター公式サイト 「卒業生インタビュー」 のページ。
2) 王天一さんの通う早稲田大学大学院文学研究科のある 「戸山キャンパス」 正門で。
3) 「将来の夢は、藤沢周平作品を翻訳すること」 と王天一さん。
※ 関連エントリー
・
国際交流基金サイト 「心と心をつなぐ」、日本で暮らした中国人高校生をレポート (2014年9月9日付)
・
日本で暮らした中国人高校生レポート2 国際交流基金の「をちこちMagazine」で (2014年9月19日付)
・
「また日本に来たい」と中国の高校生たち 国際交流基金「をちこちMagazine」レポート3 (2014年10月2日付)
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日本に暮らした高校生のその後追う 「卒業生インタビュー」、浅草が大好きな横国大3年生、王戴蒙さん――国際交流基金・日中交流センターサイトで公開 (2015年2月13日付)
・
ビジネスの懸け橋目指す、一橋大学2年の曾毅春さん――国際交流基金サイト 「卒業生インタビュー」 が公開 (2015年5月1日付)