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北京のライター、多田麻美さんが書評掲載―『それでも私たちが日本を好きな理由』

  多田麻美さんのブログ 「北京・胡同逍遥」

 【東京 日常 ブログ】
 北京の伝統的な街並み、胡同 (フートン、横町) に長年暮らすフリーライターで翻訳家の多田麻美さんがこのほど、ご自身のブログ 「北京・胡同逍遥」 で拙訳の 『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』 (趙海成著、CCCメディアハウス) の書評を掲載してくださいました。

 外国人との共生の大切さを感じる二冊 というタイトルで、拙訳本をはじめ、ご友人が執筆陣に加わったという 『日本人のここがカッコイイ!』 (加藤恭子編、文春新書) を取り上げておられます。

 まずはぜひ、多田さんのブログをご覧いただきたいのですが……。

 私も翻訳でかかわった 『在日中国人33人の……』 は、中国人ジャーナリスト・趙海成さんによる在日中国人33人へのインタビュー集。
 いずれのインタビューも独特なライフストーリーや本音の日本論が語られていて、これまでには本書内容のいくつかのエピソードに触れてくださった書評も多くありました。

 ただ、多田さんの書評は個々の紹介というよりも、全体を大きく俯瞰した上で、本書が伝えたいことの本質を鋭く言い当ててくださったように思います。
 つまり、
 ――多文化の共生は、何といい刺激を社会に与えることか。

 日本社会を日本以外の常識で見てくれたり、日本の社会が見落としている需要や「社会をより良くする方法」に気づいたりすることができる「在日外国人」という存在は、やっぱりとても貴重だ。

 でも、このことに日本のどれだけの人が気づいているだろう? ――


 という部分です。
 このご意見は、私も常日ごろぼんやりと考えていることと全く同じで、大きく頷かされました。

 多様性を認め合い、共生すること。 それこそが今の日本人には少し欠けているような気がします。
 似たような者同士の集まりで満足していたら、刺激も、意外性も、面白味も、発展もないのではないでしょうか? 多くの日本人がそのことに気づいてくれたら、閉塞社会といわれる日本はもっと明るく、前向きに、オープンになれるような気がします。

 折しも、このところ外国人客が急増している日本。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見すえて、外国人と日本人がふれあう機会、交流する場を、もっと設けてみてはいかがでしょう。
 そうすればここ数年、“内向き志向” といわれる日本人も、国内にいながらにして外国からの新たな刺激を受けることができるのではないか……。

 もちろん 「窓を開ければ、ハエも入ってくる」 こともあるでしょう (そういったのは1978年に改革開放を断行し、中国の経済成長を築いた小平氏でしたが……)。

 だからといって、外からの刺激を恐れているだけでいいのか。 
 ましてやインターネットの広がりで、世界の情報をリアルタイムでつかむことのできる時代です。
 バーチャルの世界だけ発達し、リアルな人との交流は取り残されたままでいいのだろうか?

 そうしたことをいろいろと考えさせられた、味わいのある書評でした。
 改めまして、ありがとうございました!


※ 多田麻美さんのブログ 「北京・胡同逍遥」 
  「外国人との共生の大切さを感じる二冊」

※ 関連エントリー
・ 失われていく北京の横町 「胡同」 を丹念に記録――『老北京の胡同』 著者の多田麻美さんに聞く (2015年5月8日付) ほか
 

■ 『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』
 趙海成・著、 小林さゆり・訳、 CCCメディアハウス刊
 272ページ、 本体価格: 1800円+税
 アマゾン   楽天市場
 電子書籍 Kindle版


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  • 2017.05.16 Tuesday
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