
【東京 展覧会 ブログ】
生活総合雑誌 「
暮しの手帖」 の初代編集長で、その徹底した取材や執筆はもとより、同誌の代名詞ともなった 「商品テスト」 の実施、さらに表紙画から、カット、レイアウト、新聞広告、中吊り広告まで、編集・制作・宣伝のすべてを手がけ、希代の編集長にして伝説のマルチ・アーティストと称された
花森安治 (1911−1978)。
昨年は 「暮しの手帖」 の創業者、
大橋鎭子の生涯をモチーフにしたNHKの連続テレビ小説 「
とと姉ちゃん」 で、俳優の
唐沢寿明さんが花森安治をモチーフにした個性的な花山伊佐次を独自の解釈で演じて話題となりました。
その花森安治の作品であり思想そのものといえる 「暮しの手帖」 のメッセージを、改めて知る展覧会
「花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」 が現在、東京・砧公園の世田谷美術館で開催されています。 4月9日(日)まで。
暮しの手帖社の全面的な協力のもと、花森安治が遺した多数の稀少資料・
約750点を展覧。
戦時中の大政翼賛会での仕事にも着目しつつ、戦後は一転、庶民にとっての豊かな暮しを提案し続けた 「暮しの手帖」 での多彩な仕事のなかから、その革命的かつ奥深い思想をさぐる企画展です。
よろしければ、ぜひお運びください!
■ 「花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」
会 期: 2017年2月11日(土・祝)〜4月9日(日)
開 館: 10:00〜18:00 (入場は17:30まで)
休 館: 毎週月曜日
※ただし、3月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)は休館。
会 場: 世田谷美術館 1階展示室
東京都世田谷区砧公園1−2
TEL: 03−3415−6011
料 金: 一般1000(800)円、65歳以上800(600)円、大高生800(600)円、
中小生500(300)円
※障害者の方は500(300)円。ただし小・中・高・大学生の障害者は無料。
介助者 (当該障害者1名につき1名) は無料。
※( )内は20名以上の団体料金。
※ 詳細は、世田谷美術館公式サイトでご確認ください。
※ 写真は、雑誌 「美しい暮しの手帖」 1世紀1号表紙 (1948年9月、雑誌はのちに 「暮しの手帖」 と改題)。
※ 関連エントリー
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本日発売の二井康雄著 『ぼくの花森安治』、たちまち重版!! (2016年7月28日付) ほか。