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アジアの新作・話題作を一挙上映 第18回東京フィルメックス 11/18〜11/26開催へ

第18回東京フィルメックス 【東京 映画 ブログ】

 芸術の秋、映画の秋……。
 日本の秋を豊かにしてくれる映画祭についての情報も、多彩になります。

 日本はもちろんアジアで最大級の国際映画祭、第30回東京国際映画祭 (10/25〜11/3) がいよいよスタートしましたが、これに続いて、アジアの新作・話題作を中心に一挙上映する第18回東京フィルメックスが11月18日 (土) 〜26日 (日) の9日間、東京・有楽町の有楽町朝日ホールをメイン会場に開催されます。

 主催・NPO法人東京フィルメックス実行委員会。

 上映作品数は、アジアの新進作家の新作の中から最優秀賞などを選ぶコンペティション (9作品)、クラシック映画を含む特別招待作品 (10作品)、今年没後40年を迎え再評価の声が高まるジャック・ターナー監督の特集上映 (2作品) などを合わせて、全25作品 (10月5日時点)。
 今年は、映画祭の核となるコンペティション部門で、9作品のうち4作品が中国、台湾の映画となり、「中国語圏の映画が充実」 しているのが特徴。 そこからは中国語圏の勢いと、アジア映画の新しい流れを感じることができるでしょう。

 また、気鋭の監督たちの新作・旧作を紹介する特別招待作品部門も合わせれば、中国語圏の映画は、上映全25作品のうち9作品にも上ります。 いずれも社会や人を鋭く見つめ、思わず見たくなるような魅力にあふれた作品ばかりです。

 以下、注目の中国語圏映画をピックアップします。

■第18回東京フィルメックス
【コンペティション】
 世界的に大きな注目を集めるアジアからは、才能ある新鋭たちが次々と登場しています。 そんなアジアの新進作家が2016年から2017年にかけて製作した作品の中から、9作品を上映します。 また5名からなる国際審査員が、最優秀作品賞と審査員特別賞を選び、11月25(土)に行われる授賞式で発表します。

◆「ジョニーは行方不明」
Missing Johnny / 強尼・凱克
台湾 / 2017 / 105分 / 監督:ホァン・シー (HUANG Xi)  ★長編監督デビュー作
 同じ男あての間違い電話を何度も受けた若い女性は、次第にこの男のことが気になってくる。やがてインコの失踪を契機に、彼女の思いがけぬ過去が明らかに……。ホウ・シャオシェンのアシスタントを務めたホァン・シーの監督デビュー作。台北映画祭で4賞を受賞。

◆「とんぼの眼」
Dragonfly Eyes / 蜻蛉之眼
中国 / 2017 / 82分 / 監督:シュー・ビン (XU Bing)  ★長編監督デビュー作
 尼僧になる修行をやめ、俗世間に戻った若い女性チンティン。やがて彼女を一方的に愛していた若者クーファンはインターネットの動画サイトで活躍するアイドルがチンティンなのではないかと思い始める……。中国の現代美術界の旗手、シュー・ビンの初監督作品。

◆「シャーマンの村」
Immortals in the Village / 跳大神
中国 / 2017 / 109分 / 監督:ユー・グァンイー (YU Guangyi)
 中国東北地区の山間部の人々を一貫して記録し続けてきたユー・グァンイーが、寒村のシャーマンたちの生活を4年以上にわたって追った画期的ドキュメンタリー。それは人々が精霊たちと密接に暮らしていた時代の、近いうちに消滅してしまう文化の記録でもある。

◆「氷の下」
The Conformist / 氷之下
中国 / 2017 / 126分 / 監督:ツァイ・シャンジュン (CAI Shangjun)
 中国北東部の街で警察へのタレコミを糧として生活を送るボー。ある時、強盗殺人事件が起こり、自分に嫌疑がかかることを恐れたボーはロシアに逃亡する。「人山人海」のツァイ・シャンジュンがホァン・ボーを主演に迎えたフィルム・ノワール。撮影はユー・リクウァイ。

【特別招待作品】
 今年も映画の最先端を切り拓いてゆく、気鋭の監督たちのとびきりの新作をご紹介します。 いずれも強烈な作家性が発揮された、これらのバラエティ豊かな作品からは、映画の多彩さがうかがえるでしょう。

◆「相愛相親」
Love Education / 相愛相親  *オープニング作品
中国、台湾 / 2017 / 120分 / 監督:シルヴィア・チャン (Sylvia CHANG)
 母の死を看取った娘は、母を父と同じ墓に入れるため田舎にある父の墓を移そうとするが、父の最初の妻に抵抗され、大きな波紋を巻き起こしてゆく。シルヴィア・チャンが監督・主演を兼ね、現代の中国を舞台に3世代の女性を描く。釜山映画祭クロージング作品。

◆「時はどこへ?」
Where Has Time Gone? / 時間去哪儿了
ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ、中国 / 2017 / 111分 /
監督:ウォルター・サレス、アレクセイ・フェドルチェンコ、マドゥル・バンダールカル、ジャーミル・X・T・クベカ、ジャ・ジャンクー (Walter SALLES, Aleksey FEDORCHENKO, Madhur BHANDARKAR, Jahmil X.T. QUBEKA, JIA Zhang-ke)
 中国のジャ・ジャンクーがプロデューサーを務め、BRICSの5か国の監督たちが「時間」をテーマに競作したオムニバス。ダム決壊事故で行方不明の父親を探し続ける少年を描く「大地が揺れる時」、近未来に命の危険を冒しても運命を変えようとする女性を描く「死産」など。

◆「天使は白をまとう」
Angels Wear White / 嘉年華
中国 / 2017 / 107分 / 監督:ヴィヴィアン・チュウ (Vivian QU)
 少女への性的暴行事件が発生したリゾート地のモーテル。フロントで夜勤していた女性はオーナーの圧力で嘘の証言をするも、やがて、ある行動に出る。中国インディペンデント映画の名作を製作してきたヴィヴィアン・チュウが監督。ヴェネチア映画祭コンペ部門で上映。

◆「ファンさん」
Mrs. Fang / 方繡英
香港、フランス、ドイツ / 2017 / 87分 / 監督:ワン・ビン (WANG Bing)
 本年のロカルノ映画祭で金豹賞を受賞したワン・ビンの最新作。アルツハイマー病で寝たきりになり、ほとんど表情にも変化が見られない老女と周囲の人々をとらえ続ける。一つの死の記録にとどまらず、見る者に様々な問題を投げかけてくる挑戦的な傑作である。

【特別招待作品 フィルメックス・クラシック】
 近年の上映環境の変化や技術の革新にあわせて、デジタルリマスター作業により過去の作品を現代に甦らせる試みが、世界各地で行なわれています。
 巨匠たちの名作や、映画史的に重要な位置づけにありながら上映の機会が限られていた作品をスクリーンで観ることは、「新作」に触れるような新鮮な驚きと喜びをもたらしてくれることでしょう。

◆「山中傳奇」
Legend of the Mountain / 山中傳奇
台湾 / 1979 / 191分 / 監督:キン・フー (King HU)
 死んだ兵士の霊を鎮める儀式に使う経典を清書する命を帯びた若い僧が遭遇する、奇怪な出来事の数々を描いたキン・フーの傑作。シルヴィア・チャンが美しい幽霊の役で出演。2016年のヴェネチア映画祭でワールド・プレミア上映されたデジタル修復版の日本初上映。


 以上、上映日時、会場、チケット (11月3日より発売!) などの詳細は、第18回東京フィルメックスの公式サイト ( http://filmex.net/2017/ ) でご確認ください。

 どうぞお楽しみに! ^^)/


※ 画像は、第18回東京フィルメックスのポスターより。

※ 関連エントリー
・ 第30回東京国際映画祭10/25〜11/3開催へ、注目の中華圏映画をピックアップ!
  (2017年10月8日付) ……ほか


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  • 2017.11.24 Friday
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