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北京雑感2017 (その1) 現金は使えたけれど・・・(上)

北京の台湾料理店で 【北京 雑感 ブログ】

 先日、仕事の関係で、2年ぶりに中国・北京を訪れました。

 わずか5泊6日の短期滞在でしたが、その中でも気がついた街の変化や人々の様子などについて、記録を兼ねてお伝えしたいと思います。

                ◇        ◇        ◇

 中国では、今や珍しくもなんともない生活システムの1つになったスマホ決済ですが、北京訪問を前に日本では登録手続きができなかった私……。

 スマホと中国の銀行口座を連動 (紐づけ) させればよいと聞き、以前の北京滞在中より口座を保持する中国工商銀行の東京支店へ行くも、ものの1分で撃沈された話は、このブログでもすでにご紹介した通りです……orz (関連エントリー)。
 正直なところ、今回の訪中で一番ビクビクしていたのは、このスマホによる電子決済でした。
 手元にはいくらかの人民元紙幣がありましたが、もし現金を出して店員さんに嫌な顔をされたらどうしよう、それより何より現金が使えなかったらどうするんだ!? ヽ(`・ω・´) ノ

 不安は募るばかりでしたが、結論から言えば今回の北京滞在では、現金払いで全く問題ありませんでした。 いやはや本当に助かりました……。

北京の羊のしゃぶしゃぶ店で 初日の夜に入った台湾料理の人気チェーン店でも、翌日、北京の友人たちと会食をしたヌーベル・チャイニーズの洒落たレストランでも、さらに清代から続くという老舗の山東料理店でも、ジモティーの老北京人で満席だった人気の羊のしゃぶしゃぶ店でも、胡同 (横町) の素朴なラーメン屋でも、焼き栗を売る小さな店でも……。

 つまり高級店であろうと庶民の店であろうと、まだ現金がふつうに使えていたのです。

 レストランや売店だけではありません。
 北京の地下鉄は、一部路線で試験的にスマホ決済による改札システムを導入しているようですが (関連エントリー)、まだ全体をカバーしているわけではありません。

 地下鉄に乗車する場合には、従来の北京市政交通カード 「交通一卡通」 (JRの 「Suica (スイカ)」 に似たカード) を使うか、地方から上京した人や外国人でその交通カードがなければ切符カードを現金で購入するしかありません。 だから意外と、駅の窓口は切符カードを買う人や中国版スイカにチャージする人で列をなしているのでした。

 路線バスも同様で、「交通一卡通」 か、または現金で乗車ができました。
 
 店員さんや駅員さんらに現金を出して、嫌な顔をされたこともありませんでした。
 というのは、支払いの際にまず「可以用现金支付吗?」(現金払いでも大丈夫ですか?) と確認したからかもしれませんが、ほとんどの場合は (私が今回の滞在で利用したところに限っては) 可以! (大丈夫) という力強い答えが返ってきたのでした。

北京市内のローソンで 地元の大きなスーパーに入った時、日本人同行者がレジをじーっと観察していたところ、5人のうち2人が現金、2人がスマホ決済、1人が銀聯カード (中国のデビットカード) を使っていたそうです。

 ざっくりとした感覚でしかありませんが、その割合でいえば、北京にいる人たちの4割くらいは現金を日常的に使っているのかも??しれません。

 ビバ現金! 現金万歳! 
 ヽ(。・ω・。) ノ

 この滞在中、北京では珍しいといわれた快晴の青空に向かって、心の中で快哉を叫びました。

 しかし、それは時速350キロという世界最速の中国高速鉄道にギリギリセーフで飛び乗ったものの、次回は (体力的にも精神的にも) 置いてきぼりを食らうかもしれない……という焦燥感と、まるで表裏一体になったかのような複雑な心境でもありました。 

 実際、上海では北京以上にスマホ決済が普及していて、多くの場所で現金が使えなくなっていると聞きました。 次回、例えば1年後に北京を再訪したとして、その時に、現金がすっかり消えてなくなっていないとも限りません。

 いずれこの現金も、絶滅の危機にさらされるのかもしれない……。

 そう思うと、現金世代のラスト・トラベラーとしては、多くの人民の手に握られてきただろう、汗まみれでしわくちゃの汚れきった紙幣にも、ふと愛着を覚えるのでした……。 (^_^;)>

  (つづく)

※ 写真は上から、
1) 初日の夜に入った台湾料理の人気チェーン店で。 現金での支払いに、現金でおつりが戻った (2017年12月9日)。
2) 老北京人で満席だった人気の羊のしゃぶしゃぶ店でも、現金払いが可能だった (12月13日)。
3) 北京市内のローソンで、スマホ決済をする市民 (12月14日)。

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  • 2018.12.16 Sunday
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