<< 北京雑感2017 (その1) 現金は使えたけれど・・・(上) | main | 北京雑感2017 (その3) 北京に青空が戻った? (上) >>

北京雑感2017 (その2) 現金は使えたけれど・・・(下)

  シェア自転車1

 【北京 雑感 ブログ】
 現金払いでもなんとかなった、今回の北京滞在。
 しかし、スマホ決済機能を自分のスマホに導入していなかったために不便さを感じることも多々ありました。

 まず、安くて便利なシェア自転車が使えなかったこと。
 ここ数年、北京市内でシェア自転車の会社は最大で十数社に増え、現在は 「モバイク」 など大手2、3社に淘汰されたとのことですが、地下鉄駅のそばにはたいてい数十台ものシェア自転車が並んでいました。

 これが (QRコード読み取りのスマホ決済で) 使えれば、駅までと駅からのアクセスがグンと便利になるのは、目に見えています (だから利用できなかった私は、今回もよく歩きました……。orz)。
 シェア自転車2  シェア自転車3

 次に、タクシーです。
 「流しのタクシーもあるし、現金もまだ使えるよ」 といってくれた北京の友人もいましたが、そんな彼らもタクシー配車アプリ 「滴滴」 (ディディ) を使って即座にタクシーを呼び出してくれ、私の代わりにスマホで決済してくれたのでした。

 「とくに真冬は零下の寒空のもと、いつ来るともわからない流しのタクシーを待っていたら凍えてしまうよ」
 友人はそういって、いとも簡単にタクシーをアプリで呼び出し、暖かな屋内でゆっくり到着を待つように促してくれたのです。 なんとスマートな “中国式おもてなし” だったことでしょう!

 スマホ決済ができず不便さを感じたのは、大きくはその2つでしょうか。

 もちろん、私もスマホ決済ができるように現地で手続きをしたかったのですが、滞在時間の関係もあり、今回は不可能でした。
 実際、「微信支付」 (ウィーチャットペイ) や 「支付宝」 (アリペイ) といった中国の大手スマホ決済サービスは今、原則として中国大陸の居住者向けに展開されているものです。 中国に定住していない外国人がこのサービスを受けるには、いささかハードルが高いことも事実なのです。

 まず、手続きに最低限必要なのは、(1)中国で使える携帯 (2)身分証番号(ID) (3)銀行口座番号など……ですが、私の場合、(1)の以前使っていた中国の携帯は解約してしまったので、現在使っている日本のスマホで何度もチャレンジしてみました (実際、使用可能のようです)。
 「連絡可能な電話」 「本人使用の電話」 での登録が必要だというわけですが、フタを開けてみれば、中国の友人の携帯電話番号を借りて登録している人もいるようでした (その代わり、リスクは自己責任です)。

 (2)は通常、外国人ならパスポート番号で大丈夫なのですが、私の場合は帰国後パスポートを更新したため、従来の銀行口座の登録変更をしなければならず、これがかえってやっかいなことになってしまいます…… (新たに銀行口座を作った方が早いほど)。

 (3)そんなこんなで、以前の銀行口座とパスポート番号の連動ができない。 苦肉の策の裏技(?)として、銀行口座の代わりにクレジットカードの番号を入れれば大丈夫 (リスクは自己責任で) という話を聞き、これにもチャレンジしたのですが、あいにく 「微信支付」 (ウィーチャットペイ) などのスマホ決済サービスは、私の某社のクレジットカードには対応していませんでした……。 orz

 このほか、スマホ決済サービスを利用するためには、現住所の登録なども求められます。
 ある現地行で確認したところ、「外国人でホテルの住所や友人宅を登録する人もいるだろうが、厳密にいえば中国国内の住所を正しく登録しなければならない。 時々確認の封書が送られるので……」 とのことでした。

 というわけで、中国のスマホ決済機能は現時点では短期滞在の――例えばビジネスや観光でちょこっと中国を訪れる――外国人には基本的に対応していないようです。

 もちろん、長期滞在している外国人の駐在員や留学生などでしたら、現地の携帯電話も銀行口座も余裕をもって持つことができますし、住所登録の問題も発生しないことでしょう。
 あくまでも短期訪問の外国人には (頻繁な訪問機会があり、手続きができる人は別として)、このサービスは越えねばならないハードルが多すぎるような気がします。

 シェア自転車4  シェア自転車5

 ある北京の友人は、「今はまだ過渡期。 いずれ外国人観光客もカンタンに使えるように整備されるよ」 と楽観視していましたが、どうなんでしょう!?

 来年春、中国電子商取引の最大手、アリババグループが、日本でスマホ電子決済サービスを始め、中国で提供する 「支付宝」 (アリペイ) と同じ仕組みを日本人向けに展開する、という嬉しいニュースを以前、見たことがあります (日経新聞、2017年8月16日付)。

 それによれば、「入金したスマホのアプリで買い物ができ」 「サービス開始以降、早期に日本向けのサービス利用者が中国でも利用できるようにする。年間約250万人いる日本からの出張者や旅行者の利便性が高まる」 とのこと。

 私のような一介の旅行者には、「待ってました!」 のサービスです。 それができれば、中国の銀行で口座の登録変更をしたり、新規開設をしたりする苦労も心配もいらなくなるでしょう。
 日本人向けアリペイの上陸が、今から待ち遠しくてなりません。 ヽ(。・ω・。) ノ

 ところで、来たる2018年は日中平和友好条約締結40周年の節目の年にあたります。
 その40年前となる1978年10月、同条約の批准書交換セレモニーに出席するため来日した小平氏は、東京から関西方面に向かう新幹線に乗り、「(今の)中国には速すぎる」 と嘆息を漏らしたそうです。

 よく知られる逸話ですが、約40年後となる今、巡り巡って今度は日本人が、世界一となった中国高速鉄道の速さに嘆息を漏らす番になったのかもしれない……。

 そう中国の 「速すぎる」 展開に、目を丸くしている私がいるのでした。 (@_@;)))

  (この稿、終わり)


※ 写真は上から、
1) 朝の通勤時間。 シェア自転車の普及で、ここ数年、自転車に乗る人が増えたようだ。
2) 地下鉄駅のそばにズラリと並んだシェア自転車。
3) 30分5角 (0.5元=8円ほど)。 月ぎめでさらに安くなるとか。
4) サービスの先端を行くシェア自転車と (以前も散見された) でこぼこした歩道と。
5) シェア自転車は 「どこに乗り捨ててもいい」 そうですが……。 これは何か恨みをもつ人か、ライバル社の犯行!?

※ このコラムは、あくまでも個人の体験や見聞に基づく見解です。 事実誤認があるやもしれず、その場合はご教示いただけましたら幸いです。


スポンサーサイト

  • 2018.12.16 Sunday
  • -
  • 13:10
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
  • この夏最強のエンタメ映画 「カメラを止めるな!」、ホラーコメディーの新境地を切り開く!
    しゃおりん (08/14)
  • この夏最強のエンタメ映画 「カメラを止めるな!」、ホラーコメディーの新境地を切り開く!
    にこにこのujicyan (08/13)
  • 中国の最新アニメ 「魔道祖師」、公開後まもなく4000万PVでテンセント人気トップに
    しゃおりん (07/13)
  • 中国の最新アニメ 「魔道祖師」、公開後まもなく4000万PVでテンセント人気トップに
    阿井 (07/13)
  • 平和友好条約40周年・第1回「忘れられない中国滞在エピソード」、6月より募集スタート
    しゃおりん (06/09)
  • 平和友好条約40周年・第1回「忘れられない中国滞在エピソード」、6月より募集スタート
    田嶋宏昭 (06/09)
  • 四川大地震から10年、5月12日を「感謝の日」に制定
    しゃおりん (05/12)
  • 四川大地震から10年、5月12日を「感謝の日」に制定
    楊玉環 (05/12)
  • 中国旅行口コミランキング発表、外国目的地では東京、北海道がやはり人気
    しゃおりん (05/12)
  • 中国旅行口コミランキング発表、外国目的地では東京、北海道がやはり人気
    omachi (05/11)
recent trackback
recommend
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由 (JUGEMレビュー »)
趙 海成
小林さゆり/訳

【中国人著者が聞き出す本音の日本論】
『それでも私たちが中国に住む理由』、待望の姉妹本!
recommend
今こそ伝える日中100人
今こそ伝える日中100人 (JUGEMレビュー »)
北京大学日本校友会

日本と中国をつなぐ100人へのインタビュー集! 私も紹介していただきました。 お陰様でたちまち2刷に!!
recommend
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由 (JUGEMレビュー »)

中国18都市に住む、日本人108人のリアルな証言! 取材・編集に携わりました。 5刷 好評発売中!
recommend
中国年鑑 (2012年版)
中国年鑑 (2012年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2011年版)
中国年鑑 (2011年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2010年版)
中国年鑑 (2010年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
これが日本人だ!
これが日本人だ! (JUGEMレビュー »)
王 志強
小林さゆり/訳

【読んで首肯するか、立腹するか! ―― 中国人の対日認識を知るための必読書】
2刷 好評発売中!
recommend
北京探訪―知られざる歴史と今
北京探訪―知られざる歴史と今 (JUGEMレビュー »)

「大ブームに沸く 笑いの文化」を執筆しています。
recommend
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない (JUGEMレビュー »)
ニューメディア研究所thinking

2005年アルク刊
コラムを執筆しています。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM