【アジア 映画 ブログ】
毎年3月に香港国際映画祭の一環として開催される、アジア映画の “アカデミー賞” 授賞式、
第12回 「アジア・フィルム・アワード」 (
※) が3月17日、マカオで開かれ、中国で大ヒットを記録した
馮小剛 (フォン・シャオガン) 監督の最新作
「芳華-Youth-」 が最優秀作品賞を受賞しました。
( (c)Asian Film Awards Academy、東京国際映画祭)
激動の1970年代、文工団 (文芸工作団、軍隊芸術団) で、歌舞演劇に情熱を捧げる若者たちの恋や苦悩を鮮やかに描いた感動作。 自身も団員だったシャオガン監督の青春時代が色濃く投影されて共感を呼び、上映1カ月で興収230億円を記録するなど大きな話題となりました。
この3月には、東京、大阪、名古屋で開催された
中国映画祭「電影2018」 で、オープニング作品として上映され、中国映画ファンの評判を呼んだことは記憶に新しいところです (
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このほか、日本でも現在、大ヒット上映中の日中共同製作映画
「空海−KU-KAI−美しき王妃の謎」 が最優秀助演女優賞 (キティ・チャン)、最優秀衣装デザイン賞 (チェン・トンシュン)、最優秀美術賞 (トゥ・ナン、ルー・ウェイ)、最優秀視覚効果賞 (石井教雄) の最多4部門を受賞。
日本勢では、石井裕也監督が
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」 で最優秀監督賞、久石譲が中国・香港合作映画
「Our Time Will Come/明月幾時有」 で最優秀作曲賞、日本映画
「あゝ、荒野」 に出演したヤン・イクチュンが最優秀助演男優賞をそれぞれ受賞しました。
第12回 「アジア・フィルム・アワード」 の受賞結果は、以下のリストの通り。
日本でも、アジア映画の最新動向を知る 「アジア・フィルム・アワード」 受賞作品の特集上映が行われるといいのですが……。 現時点では未定のようで、残念です。 (^^;)>
(
※)
アジア・フィルム・アワード (主催: アジア・フィルム・アワード・アカデミー)
2007年よりはじまったアジア映画を対象とした映画賞。
東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。
※ 写真は、
1) 「芳華」 中国版ポスターより。
2) 第12回 「アジア・フィルム・アワード」 の受賞結果。
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