<< 中国旅行口コミランキング発表、外国目的地では東京、北海道がやはり人気 | main | 【中国人の読書調査】 中国人の読書量4.66冊でほぼ横ばい スマホ時間延びて“紙の本離れ”進むか >>

古典落語の「青菜」とみりんの関係

「いらすとや」 より 【日本 落語 ブログ】

 青葉の美しいこの季節になると、思い出す落語があります。
 青菜 (あおな) という古典落語の演目の一つです。

 あるご隠居が、一働きした植木屋の労をねぎらおうと、酒肴をふるまうところから始まる滑稽噺……。

 この噺の中に、井戸で冷やした 「柳蔭」 (柳陰、柳影、やなぎかげ) という上方の銘酒が登場するのですが、植木屋がその旨さ、珍しさに感心しながら、いかにもおいしそうにぐびり、ぐびりと飲むところのしぐさや表情は、噺家の腕の見せ所でもあるでしょう。
 落語の 「青菜」 を聴くと、柳蔭が呑んでみたくなり、肴として出てくる 「鯉の洗い」 を食べてみたくなる人も多いのではないでしょうか。 お酒に強いほうではありませんが、かく言う私もその一人。

 でも、柳蔭ってどんなお酒だろう? とかねがね不思議に思っていました。

  「ベルク通信」 (2018年4月1日号)

 そんな折のこと。
 家人が、JR新宿駅東口そばの地下1階にあるカフェ&ビアバー BERG(ベルク)」 で、「ベルク通信」 (4月1日号) なる手作り感タップリの1枚のプリントをもらってきました。
 そこに書かれていた 「みりんと酒税 (みりんとは何か?)」 というコラムに、私は思わず引き込まれました。 なぜって、あの 「柳蔭」 について触れられていたからなのです!

 ――みりんは、いつ頃から造られているのか。 諸説あるが、中国から 「蜜淋(ミイリン)」 という甘い酒が伝わったという中国伝来説、日本には古くから 「練酒」 「白酒」 という甘い酒があり、それらの酒の腐敗防止に焼酎が加えられ、これがみりんに発展したという日本発生説が代表的である。 ……(中略)

 もともとは甘い珍酒として、上流階級の贈答品であったが、江戸時代中期には一般に浸透し……(中略)……飲みやすくするためにさらに焼酎を加えたものを 「柳陰」 と (関東では 「直し」 「本直し」とも) 呼ばれた。 (以下略)――


 とありました。 それにしても中国から伝わった 「蜜淋」 という甘い酒とは、どんなお酒なのでしょう。 中国の検索サイトで調べてみても、そのものズバリの酒の名前は出てきませんので、今や消滅したお酒なのか。

 字面から、ハチミツに関係しているのかと思い調べると、「蜜酒」 (蜂蜜を醸造した酒) というのがヒットしました。 歴史は古く、唐代の 『食療本草』、明代の 『本草綱目』 といった薬学書にも、その名前が出てくるのだそうです。

 それはともかく、柳蔭です。
 ベルク通信で、「みりんに焼酎を加えたもの」 ということがわかり、早速、ある日の晩酌で試してみると、これがまた甘くてガツンときておいしい! (=^ ^=)

 いわば 「焼酎のみりん割り」 ですから、かなり強いお酒を甘いお酒で割ったという、酒で割ったのか掛けたのかわからない、もはやカオスな酩酊状態?に近いものがありますが、それでもとても飲みやすい。
 私にとっては、ついつい飲み過ぎないように、気を付けなければならないほどです。 (^^;

 というわけで、現代の柳蔭をちびりちびりと味わいながら、江戸時代や中国に思いを馳せてみる……。
 青葉の季節には、そんなこともまた、一興かもしれません。 (=^ ^=)>


※ 画像は、上から
1) フリー素材 「いらすとや」 より。
2) 「ベルク通信」 (2018年4月1日号)。


スポンサーサイト

  • 2018.11.13 Tuesday
  • -
  • 13:20
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
  • この夏最強のエンタメ映画 「カメラを止めるな!」、ホラーコメディーの新境地を切り開く!
    しゃおりん (08/14)
  • この夏最強のエンタメ映画 「カメラを止めるな!」、ホラーコメディーの新境地を切り開く!
    にこにこのujicyan (08/13)
  • 中国の最新アニメ 「魔道祖師」、公開後まもなく4000万PVでテンセント人気トップに
    しゃおりん (07/13)
  • 中国の最新アニメ 「魔道祖師」、公開後まもなく4000万PVでテンセント人気トップに
    阿井 (07/13)
  • 平和友好条約40周年・第1回「忘れられない中国滞在エピソード」、6月より募集スタート
    しゃおりん (06/09)
  • 平和友好条約40周年・第1回「忘れられない中国滞在エピソード」、6月より募集スタート
    田嶋宏昭 (06/09)
  • 四川大地震から10年、5月12日を「感謝の日」に制定
    しゃおりん (05/12)
  • 四川大地震から10年、5月12日を「感謝の日」に制定
    楊玉環 (05/12)
  • 中国旅行口コミランキング発表、外国目的地では東京、北海道がやはり人気
    しゃおりん (05/12)
  • 中国旅行口コミランキング発表、外国目的地では東京、北海道がやはり人気
    omachi (05/11)
recent trackback
recommend
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由 (JUGEMレビュー »)
趙 海成
小林さゆり/訳

【中国人著者が聞き出す本音の日本論】
『それでも私たちが中国に住む理由』、待望の姉妹本!
recommend
今こそ伝える日中100人
今こそ伝える日中100人 (JUGEMレビュー »)
北京大学日本校友会

日本と中国をつなぐ100人へのインタビュー集! 私も紹介していただきました。 お陰様でたちまち2刷に!!
recommend
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由 (JUGEMレビュー »)

中国18都市に住む、日本人108人のリアルな証言! 取材・編集に携わりました。 5刷 好評発売中!
recommend
中国年鑑 (2012年版)
中国年鑑 (2012年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2011年版)
中国年鑑 (2011年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2010年版)
中国年鑑 (2010年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
これが日本人だ!
これが日本人だ! (JUGEMレビュー »)
王 志強
小林さゆり/訳

【読んで首肯するか、立腹するか! ―― 中国人の対日認識を知るための必読書】
2刷 好評発売中!
recommend
北京探訪―知られざる歴史と今
北京探訪―知られざる歴史と今 (JUGEMレビュー »)

「大ブームに沸く 笑いの文化」を執筆しています。
recommend
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない (JUGEMレビュー »)
ニューメディア研究所thinking

2005年アルク刊
コラムを執筆しています。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM