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劇変する中国社会を本格派サスペンスで描く「迫り来る嵐」、1/5〜日本公開へ

映画「迫り来る嵐」 【中国 映画 ブログ】

 ★監督デビュー作で、東京国際映画祭W受賞!(ドン・ユエ監督)

 ★アジア・フィルム・アワード受賞!

 
 第30回東京国際映画祭 (2017年) で、「最優秀芸術貢献賞」 と 「最優秀男優賞」 (ドアン・イーホン) のW受賞を果たし、翌2018年の第12回アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞した中国映画の新潮流 迫り来る嵐 が1月5日 (土) より、東京・新宿区の新宿武蔵野館ほかで公開されます。

 ――香港返還が近づく1990年代後半。 改革・開放で経済発展を目指す中国社会は劇変し、古き良き工場文化は廃れていった。 リストラの波が容赦なく襲いかかり、人々は心の拠り所を失っていく……。

 本作は、そんな時代を象徴するかのようなダークで重厚な迫力に満ちた本格派サスペンス!
 殺人事件を追うことで時代に取り残され、事実から目を背けようとする男の哀しいドラマでもある――。
 試写を拝見しましたが、本作は中国内陸部の某市に残されていた廃工場をロケ地に使い、大型製鋼所のむき出しの機械、暗黒の空から降り続く雨……といったダークな画面が全編を貫いています。
 それはまるで、殺人事件を追う男の焦燥感や疑念を表しているかのよう。
 ほぼ男の視点で殺人犯を追う展開となっており、最後までハラハラドキドキが止まりません。

 本作が初の長編劇映画で脚本も担当した董越 (ドン・ユエ) 監督は、1976年山東省威海市生まれの42歳。
 北京電影学院を卒業し、写真撮影の修士号を取得。 その後、広告映像を手がけてきたそうですが、映画作品は欧米、アジアなどワールドワイドに学んできたと聞きました。

 そんなドン・ユエ監督の会心作ともいえる 「迫り来る嵐」 は、そのスタイリッシュで迫力に満ちた映像美と物語性で、従来の中国映画に新機軸を打ち出したといっても過言ではないでしょう。

 原題は 暴雪将至 (迫り来る大吹雪)。 ラストシーンに原題の意図するところが隠されています。
 大吹雪とははたして何を意味しているのか?
 見終わった後も、いろいろと反芻してはゾクゾクするような、重厚なヒューマンドラマ系サスペンスの登場です!


【ストーリー】
 1997年。 中国の小さな町の古い国営製鋼所で、保安部の警備員をしているユィ・グオウェイ (ドアン・イーホン) は、近所で起きている若い女性の連続殺人事件の捜査に、刑事気取りで首を突っ込み始める。
 警部から捜査情報を手に入れたユィは、自ら犯人を捕まえようと奔走し、死体が発見される度に事件に執着していく。
 ある日、恋人のイェンズ (ジャン・イーイェン) が犠牲者に似ていることを知ったユィの行動によって、事態は思わぬ方向に進んでいく……。
 はたして、ユィに待ち受ける想像を絶する運命とは――。

監督/脚本: ドン・ユエ
出演: ドアン・イーホン、ジャン・イーイェン、トゥ・ユアン、チェン・ウェイ、チェン・チュウイー
原題: 暴雪将至/英題: The Looming Storm
中国/2017年/カラー/中国語/119分
配給: アットエンタテインメント

*2019年1月5日(土)〜 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町でロードショー!


※ よろしければ、こちらもご覧ください。
・ 「今週末見るべき映画 『迫り来る嵐』」 (二井康雄)

※ 関連エントリー
・ 第30回東京国際映画祭10/25〜11/3開催へ、注目の中華圏映画をピックアップ!
  (2017年10月8日付)  
・ 第30回東京国際映画祭、中国映画が 「最優秀芸術貢献賞」「最優秀男優賞」 をW受賞! (2017年11月6日付) 


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  • 2019.06.16 Sunday
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