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座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで 「防衛フェリー 〜民間船と戦争〜」上映

  座・高円寺1

 【東京 ドキュメンタリー ブログ】
 映画・テレビのドキュメンタリー映像の祭典 「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」 (東京・杉並区の座・高円寺で開催中) で、文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門大賞など数々の賞に輝いた話題作 防衛フェリー 〜民間船と戦争〜 (2017年、名古屋テレビ=メ〜テレ) が2月8日午後、同会場で上映され、平日のこの日も多くの観客が訪れました。

 今年第10回を迎えた同フェスティバルは、これを記念して 「戦争とドキュメンタリー ―記憶と記録―」 をテーマに数多くの名作ドキュメンタリーを特集上映しています。

 「防衛フェリー 〜民間船と戦争〜」 は2017年、防衛省が災害や有事の際に民間フェリーを活用する制度をスタートさせたことに着目した社会派ドキュメンタリー。 制度により、希望する船員には防衛要員の資格を持たせることも可能となりましたが、全日本海員組合は “徴用” に繋がると強く反発しています。

 防衛省はなぜ、このような制度を新設したのか? 今、私たちの周りで実際に何が起きているのか? 「戦争と今」 をえぐり出す映像ジャーナリズムの真骨頂といえる作品です。
座・高円寺2 上映後、ノンフィクション作家の吉岡忍氏と、本作プロデューサーの村瀬史憲氏によるトークイベントがありました。

 村瀬氏はこの作品を制作した意図について、「戦後70年に当たる2015年に新しい安保法 (安全保障関連法) が通った。 (戦争関連企画に取り組む中で)、過去と現在の戦争を結びつけて捉えたかった」 と表明。

 「戦争は過去にあらず」 として戦争を過去の出来事としてだけでなく、今につながる歴史の流れの中で捉えようとするメ〜テレの報道姿勢を示しました。

 戦後70年余りが経った今、取材の難しい点としては、「過去を知る人が減り、記憶もあいまいになってきている。 その記憶の正確さをどれだけ“担保”できるか、裏付けを取るのが難しい」 と明らかに。

 関係者への “忖度” があるのか、「最近はマイルドになって、語りたがらなくなった取材対象もいる」 といいます。

 本作では、防衛省が民間フェリーと契約し、有事の際に運航する制度がスタートしたことが伝えられます。
 「それは船そのものより、足りない船員を増やすというのが狙いでは? つまり有事の際の民間人の活用だ」 とした上で、「(私たちの周りでは) 知らないことがたくさん起きている。 気がついたら、この国の防衛力は誰のための “軍事力” になっているか?」

 村瀬プロデューサーはそう語り、「いざ事が起きてもわからない」 「知らなかった」 ということのないよう、まだ報じられていない重大な変化をこれからも追い続け、伝えていきたいと、意気込みを新たにしていました。

 (トークイベントでは、ゲスト2人による興味深い発言がいろいろとありましたが……。 以上、ごく一部のみご紹介しました)  (^^;)>


■ 「防衛フェリー 〜民間船と戦争〜」
 ディレクター: 依田恵美子
 プロデューサー: 村瀬史憲
 2017年/50分/Blu-ray/カラー/名古屋テレビ (メ〜テレ)
 公式サイト 「防衛フェリー 〜民間船と戦争〜」

 * ユーチューブでも視聴可能

■ 第10回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
 会期: 2019年2月6日(水)〜11日(月・祝)
 主催: 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル実行委員会
  ※ スケジュールやチケットなど詳細は公式サイトでご確認ください。


※ 写真は、(1) 座・高円寺 (2) 入口の看板 (2019年2月8日)。

※ 関連エントリー
・ 日本民間放送連盟賞 「葬られた危機〜イラク日報問題の原点〜」 をぜひ! 
  (2019年1月19日付)
・ 「戦争とドキュメンタリー」テーマに、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 2/6〜11日開催へ (2019年1月27日付)
 

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  • 2020.05.28 Thursday
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