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長編ドキュメンタリー映画「戦後中国残留婦人考」 第2回試写上映&交流会 6/15開催へ

  第2回試写上映&交流会

 【中国 映画 ブログ】
 第二次大戦後の混乱期に、中国大陸に残ることを余儀なくされた日本人女性をめぐる長編ドキュメンタリー映画 戦後中国残留婦人考――問縁・愛縁第2回試写上映&交流会が6月15日(土)、東京・品川区のJT東京研修センターで開催されます (写真=ポスター)。
 中国の王乃真監督 (北京電影学院教授) が私財を投じ、6年半をかけて制作。

 映画では、北京電影学院に留学中だった俳優、小林千恵さんと、残留婦人の波乱の生涯を一人芝居で演じ続ける舞台女優の神田さち子さんがともにインタビュアーとなり、中国各地で暮らす残留婦人8人の証言にじっくりと耳を傾けます。

 現在80〜90代の高齢となった婦人たちの生々しい肉声は、戦争のむごさ、悲惨さ、国境を超えた人の心の温かさやつながりを、戦後世代にじかに伝える貴重な証言です。

 先日、都内で開かれた第1回上映会完成披露&交流会) を訪れましたが、会場には100人を超える参加者が集まり、上映後には北京の王監督、小林さんとオンラインで交流したり、参加者たちがそれぞれ意見を述べあったりと有意義なひとときでした。

 第2回でも、上映後に北京の王監督、小林さんとオンラインで交流する機会があるそうです。
 詳細は下記の通り (要申込)。 皆様、ふるってご参加ください。


■ 「戦後中国残留婦人考――問縁・愛縁」

<作品紹介>
 ――1972年の日中国交正常化を受けて、当時の日本政府により、残留邦人帰国支援政策が始まりました。 その際に、日本の敗戦 (1945年8月15日) 当時、身元がわかっていた邦人のうち、満13歳以上の女性は自らの意思で中国に残った 「残留婦人」 とされ、12歳以下の残留孤児と区別されたのです。

 このドキュメンタリー映画は、中国の日本人留学生・小林千恵が視聴者の立場から、いまだ中国で生活する 「残留婦人」 と、家族とともに日本に帰国した 「残留婦人」 の計8人を訪ね、特殊な時代、特殊な運命を生きた、特殊な人々の今を追い、考察します。

 さらに女優の神田さち子が舞台作品 「帰ってきたおばあさん」 を通して、「残留婦人」 を表現。
 「残留婦人」、女優・神田さち子、日本人留学生・小林千恵という3つのストーリーラインを通して、“戦後中国残留婦人” の歴史と今に迫ります。

 タイトルの 「問縁」 は、映画の前半部で、「歴史を振り返り、おばあちゃんたちに問う」 こと、また 「愛縁」 は後半部で、「縁と縁から出会いが生まれ、出会いの中で愛を尽くす」 ことを表しています。

上映時間: 135min
出演者: 岩本くにを、田中信子、桂川きみ、伊藤イク、西岡瑞江、池上静江、神崎菊枝、
       西野文子、神田さち子、小林千恵
企画・監督・撮影・制作: 王乃真
制作期間: 6年半 (2012年10月〜2019年3月)
撮影場所: 日本 中国 
撮影距離: 30万辧
撮影素材: 2500時間

英語題: Research of The Left-Behind Japanese women in China after World War
中国語題: 戦後遺華日本女性考

◆第2回 試写上映&交流会
日時: 2019年6月15日(土) 14:00〜17:00
会場: JT東京研修センター
住所: 東京都品川区大井1-28-1 住友不動産大井町駅前ビル7F 
      (最寄り駅:JR大井町駅、東急大井町駅)
参加費: 寄付制


※ 公式サイト 「戦後中国残留婦人考――問縁・愛縁」  
   上映会 申込先
 
※ 電話・メールでのお問い合わせ先は、上のポスター画像でご確認ください。


※ 関連エントリー
・ 長編ドキュメンタリー映画「戦後中国残留婦人考」完成披露&交流会、5/10夜開催へ
  (2019年5月9日付)
・ 「善と悪、歴史の真実を伝えたい」――映画「戦後中国残留婦人考」完成披露で王乃真監督語る
  (2019年5月11日付)
 

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  • 2019.07.21 Sunday
  • -
  • 12:30
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク
コメント
時代背景が違うのでしょうけど
ふと、山崎豊子の小説「大地の子」が頭に浮かびました。

中国残留婦人。
まさしく、戦争が起こした傷跡ですね。

無関心で何が起きていたのか
を知らない世代が増えてきている現在
戦争の悲惨さ、戦争を繰り返してはいけないことを
伝える意味でも、是非映画を、広く皆に視聴してもらいたいものです。
  • にこにこのujicyan
  • 2019/06/06 3:22 PM
にこにこのujicyan様:

ご丁寧なコメントをありがとうございます!
「大地の子」のモデルも、まさに中国残留日本人孤児。この残留婦人たちと同じく「先の戦争」の被害者でした。

残留婦人と呼ばれる女性たちは敗戦当時満13歳以上の女性ということですから、「大地の子」主人公の陸一心(当時7歳)よりも少しだけ上の世代だと思います。

このドキュメンタリーがすごいのは、“日本人ではなく”中国人監督が制作したこと、“戦争から遠く離れた”若い世代である小林千恵さんが奮闘したこと、そして、今やご高齢となり、生存者もわずかとなってしまった残留婦人の声を、記録し続けたこと……。

王監督や、小林さんたち若いスタッフの姿勢に学ぶところは大きいと思います。

私もぜひ、この作品を多くの方に観ていただきたい。
自主上映会を広めたいとのことですので、ご関心のある方はぜひ、ご連絡ください!!
映画制作に携わった小林千恵です。ブログに取り上げていただき本当にありがとうございます。一度ご覧いただいただけで本当に私が伝えたい事やまとめたいことをぎゅっと凝縮して書いていただけて私が勉強させていただいているくらいです。
制作の過程で残留孤児の方にも数名お会いしてきましたが、残留婦人に絞って作品を作ることにしたのはやはり孤児と夫人にはいくつかの差があったこと、また大きな理由には高齢であるという事がありました。残留婦人と呼ばれる方々は一番若くて今年87歳。これは急がなければいけないと監督も考えられました。映画制作中に亡くなられた方もいる中、残留婦人と呼ばれた方々を知っていただけるよう、この映画を多くの方にご覧いただければうれしいです!
しゃおりんさんありがとうございます。
  • 小林千恵
  • 2019/06/07 7:38 PM
小林千恵さま: ご丁寧なコメントをありがとうございます。

私は、先の戦争で、最も多くの満蒙開拓団や青少年義勇軍を中国に派遣したとされる長野県の出身者です。
それだけに残留孤児・婦人、引き揚げてこられた方々に対しては様々な思いがありますが……。
千恵さんのような若い方だからこそ残留婦人の方々の胸に、ストレートに飛び込むことができたのではないか? と敬服しております。

このようなドキュメンタリーを制作してくださった王監督にも、日本人として感謝しております。

戦後74年。戦争体験者がご高齢になり、時間は限られてきているのに、日本ではどうしてこうした作品が制作されないのか? できないのか? 自分自身の反省とともに、いろいろ考えさせられました。

これからも微力ながら応援させていただきます。お体に気を付けて、ますますのご活躍を!

こちらこそ、ありがとうございました!
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