<< 中国熱血バスケアニメ 「バスケ旋風」、いよいよ国内で放送開始 | main | 中国の名匠ロウ・イエ監督の最新作「サタデー・フィクション」、ベネチアで拍手喝采! >>

『日中未来遺産』著者の岡田実教授、“スイカ博士”森田欣一さんについて語る

  岡田実著 『日中未来遺産』  岡田実・拓殖大学教授

 【中国 ラジオ ブログ】
 話題の新著 日中未来遺産─中国「改革開放」の中の“草の根”日中開発協力の「記憶」─ (日本僑報社) を上梓された拓殖大学の岡田実教授が、9月3日夜放送の中国国際放送局 (CRI) の番組コーナー 「CRIインタビュー」 に出演されました。

 本書は、中国の改革開放の初期にあたる1980年代から90年代に、“草の根” レベルで農村の発展を支えた日本人4人の取り組みをつぶさに調査し、紹介したもの。

 中国唯一の 「日本人公墓」 がある黒龍江省方正県で寒冷地稲作技術を伝えた藤原長作、中国全土でコメの増産に貢献した原正市、スイカの品種改良に心血を注ぎ、北京の人気銘柄に名前の一文字が採用された森田欣一、“一村一品” 運動が中国でも広く受容された平松守彦――といった4人の “日中開発協力の記憶” が詳しく報告されています。

 番組ではこのうち、中国で今でも愛されるスイカ 「京欣西瓜」 の育種指導に携わった “スイカ博士”、故・森田欣一さんの功績を中心に、インタビューが進められました。

 聞き手となったのはCRIのベテランキャスター、王小燕さんです。

「暮しの手帖」 2006年8-9月号 実は……いささか脱線します。

 手前味噌ですが、私はかつて 「スイカ好きな中国人」 と題したエッセイで、この森田さんの功績について触れさせていただいたことがあります (「暮しの手帖」 2006年8−9月号、写真左)。

 ご生前に面識はありませんでしたが、私が北京に住んでいたころ、森田さんが中国側と開発された甘くておいしい、しかも安くてありがたい(!) 「京欣西瓜」 には、ずいぶんお世話になりました。

 毎年夏になると、京欣スイカが市場に出回るのを楽しみにしていたものです。 そしてそれは、私の中国の友人たちも同じでした。
 そんなスイカにまつわる中国の人々の日常について、紹介したエッセイでした。

 岡田教授は本書の中で、私の古いエッセイについて “森田欣一さんの日中開発協力――「京欣西瓜」 について、日本で恐らく初めて、活字媒体で報じた” (要旨) などとご紹介くださいました。
 さらに、前述のCRIインタビューでも、わざわざ私のエッセイについてまで、触れてくださったのです!

 お恥ずかしい限りですが、大変光栄なことです。 この場をお借りして、心より感謝申し上げたいと存じます。

 脱線が長くなりましたが、同インタビューでは岡田教授が、スイカの歴史やルーツから森田さんの中国での実績、そしてそれがどう評価・表彰されたか、日本人の専門家たちが中国に遺したもの、そして今後の新しい 「未来遺産」 を、いかに共同で築いていくか……などについて、じっくりと話されています。

 森田さんら先達の英知に学び、私たちはそれをどう受け継いでいくべきなのか……。

 番組は、インターネットの公式サイトから、いつでもアクセスすることができます。
 よろしければ、ぜひお聞きになってみてください!

「岡田実・拓殖大学教授が語る『日中未来遺産』〜森田欣一の巻」 (CRI)
  (約37分)

※ 写真は、上から
1) 岡田実著 『日中未来遺産─中国「改革開放」の中の“草の根”日中開発協力の「記憶」─』 (日本僑報社) 
2) 岡田実・拓殖大学教授 (2008年12月、北京で)
3) 「暮しの手帖」 2006年8−9月号。 この号の表紙も、スイカでした!

※ 関連エントリー
・ “草の根”の日中開発協力テーマに 岡田実教授が講演へ 7/6 滔天会で (2019年6月18日付)


スポンサーサイト

  • 2019.12.16 Monday
  • -
  • 15:20
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク
コメント
岡田さんの本は、埋もれていた記憶をよく掘り出していると思います。私も主催している会で藤原長作については、話してもらいました。
ちなみに藤原長作のことをCRIで話すように岡田さんを推薦したのは、私です。
7月6日の会に私も出席しましたが、「森田さんについて先行研究はないんですか」と岡田さんに聞くとそのとき「小林さゆりさんのものがあるくらいだなあ」といってました。
私も「戦争の記憶」や中国にかかわった技術者のことを研究している者としてはずせないテーマです。
  • ゴジラ@北京
  • 2019/09/09 11:43 AM
「暮らしの手帖」に執筆されていたとは、さすがですね。「暮らし」を捨象しては、大きなものを見落とすことになるでしょうから。
まだまだ「暮らし」に関して掘り起こすことがありそうです。先日、市民科学研究室の上田さんから「味の素」の満州での活動を調べていると連絡がありました。小林夫妻を「暮らしの夫婦」と私が呼ぶ理由がここにあります。
  • ゴジラ@北京
  • 2019/09/09 12:00 PM
ゴジラ@北京様:ありがとうございます。

> 「暮らしの手帖」に執筆されていたとは、

それが、私が日本の活字媒体で紹介した最初の記事(エッセイ)になります。実は、故・森田欣一さんのご子息が、そのエッセイのコピーをお持ちだったことから、岡田さんの研究と私の記事がつながった、という経緯があります。

> 私も「戦争の記憶」や中国にかかわった技術者のことを研究している

ぜひ、将来的にまとめられ、文字記録として残していただきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由 (JUGEMレビュー »)
趙 海成
小林さゆり/訳

【中国人著者が聞き出す本音の日本論】
『それでも私たちが中国に住む理由』、待望の姉妹本!
recommend
今こそ伝える日中100人
今こそ伝える日中100人 (JUGEMレビュー »)
北京大学日本校友会

日本と中国をつなぐ100人へのインタビュー集! 私も紹介していただきました。 お陰様でたちまち2刷に!!
recommend
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由 (JUGEMレビュー »)

中国18都市に住む、日本人108人のリアルな証言! 取材・編集に携わりました。 5刷 好評発売中!
recommend
中国年鑑 (2012年版)
中国年鑑 (2012年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2011年版)
中国年鑑 (2011年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2010年版)
中国年鑑 (2010年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
これが日本人だ!
これが日本人だ! (JUGEMレビュー »)
王 志強
小林さゆり/訳

【読んで首肯するか、立腹するか! ―― 中国人の対日認識を知るための必読書】
2刷 好評発売中!
recommend
北京探訪―知られざる歴史と今
北京探訪―知られざる歴史と今 (JUGEMレビュー »)

「大ブームに沸く 笑いの文化」を執筆しています。
recommend
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない (JUGEMレビュー »)
ニューメディア研究所thinking

2005年アルク刊
コラムを執筆しています。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM