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第37回練馬書道展 書家・塚越梦羲さんらが席上揮毫を披露―11/14まで開催中

  第37回練馬書道展_1

第37回練馬書道展_2 【東京 書道 ブログ】

 小春日和に恵まれた今日 (11月10日)、東京の練馬区立石神井公園ふるさと文化館で開催中の第64回区民文化祭の一環である第37回練馬書道展を鑑賞しました (主催・練馬区、同区文化団体協議会、同区書道連盟、11日14日まで、入場無料)。

 練馬区の書家やお弟子さんらが1年間の鍛練の成果を披露するもので、会場には漢詩、和歌、詩など多彩な作品70点余りがズラリ。
 いつもお世話になっている知り合いの書家、塚越梦羲 (つかこし・ぼうぎ) さんも例年同様、“友情出品” されていました。

 今回の作品は、唐代の詩人、張諤 (ちょうがく) の七言絶句 「九日宴」 より、秋葉風吹黄颯颯 という起句 (初めの7文字) を選ばれた大作 (2×8尺サイズ=約60×240cm) です。
 「九日宴」 とは旧暦9月9日の重陽の節句のうたげのこと。
 張諤の詩の起句は、「秋葉 (しゅうよう) 風吹いて 黄颯颯 (こうさつさつ)」 という、秋の木の葉に風が吹きつけ、黄色い葉がはらはらと散っている様子を詠んだものです (秋の葉に風がザワザワと吹きつけているという解釈もあります)。

 旧暦9月9日は、今年は10月7日にあたりますが、ここ日本の関東地方では気候変動の影響もあり、「九日宴」 の季節感としてはあるいは今ごろがピッタリなのかもしれません。

 塚越さんの作品からは、冷たい秋風がドウと吹きわたり、黄葉を一気に散らすような力強さが感じられました……。

  第37回練馬書道展_3

 この日はまた、別室で出品者による 「席上揮毫」 の披露も行われました。
 練馬区書道連盟の伊東牧龍名誉会長が隷書による 「壺中大夢」 という文字を、綱花水会長が万葉集から男女の問答歌を、同連盟理事でもある塚越さんが、勝海舟が好んだといわれる四字熟語 「美意延年」 などを、それぞれその場で墨痕鮮やかにしたためられました。

 塚越さんの作品 「美意延年」 は楽しい心のまま生きれば、自然と長生きできるという意味だそうです。
 揮毫の際に、もしや楽しい心が増したのか? 書道紙が薄すぎたせいか? 作品の一部が破れるというちょっとしたハプニングがありましたが、聞けば 「紙が残っている限りきれいに表装できるし、作品としては全く問題ない」 との応え。

 いずれの揮毫作品も、その時と場所・環境でなければ生まれ得なかった唯一無二の名筆として、味わい深いものがありました。

 見ているといとも簡単に、一息に仕上がるように思えましたが、実際には中国のことわざにもある通り 「台上一分鐘,台下十年功」、つまり 「舞台の上の1分は、舞台の下の10年の努力の成果」。
 長い長い鍛練を積んでこそ、人前でスラスラとすぐれた書を書くことができるのだろう……と、そんなことを深く考えさせられました。 (^^;)>


◆第37回練馬書道展
会期: 2019年11月9日(土)〜14日(木) 午前10時〜午後5時半
     ※11日(月) は休館、最終日は午後3時まで。
会場: 練馬区立石神井公園ふるさと文化館
      (〒177-0041 東京都練馬区石神井町5-12-16)
入場無料


※ 写真は上から、
1) 第37回練馬書道展のようす。
2) 書家の塚越梦羲さんと出品された大作。
3) 席上揮毫で、作品を一気に書き上げる塚越さん。


※ 塚越さんのブログ “塚越誠の「夢酔独言」” (11月11日付) でご紹介いただきました。ありがとうございます!

※ 関連エントリー
・ 第35回練馬書道展へ 書家・塚越梦羲さんの作品などを鑑賞 (2017年4月16日付)
・ 第36回練馬書道展 書家・塚越梦羲さんらの書を愉しむ―12/2まで開催中 (2018年12月2日付)


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  • 2020.03.31 Tuesday
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