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手首のしこり 「ガングリオン」、あらわる!

ガングリオン 【東京 日常 ブログ】

 先日、ふと読書でもしようと文庫本だったか、雑誌だったか忘れましたが、本を開いたその瞬間、見慣れぬものが目に入りました。

 なんじゃこりゃ!?

 故松田優作さんによる伝説の殉職シーンのセリフではありませんが、まさに私の目はそれにクギづけになりました。
 左手首にあらわれた謎のしこり!
 え? なにこれ? こんなの今までなかったのに。

 しこりなのか、コブなのか、はたまた軟骨が飛び出した? 
 いやいや、そんな重傷だったら手首が痛くて、動かせないはず。 まさかこれは白昼夢なのであろうか?

 と、頭の中は一瞬にしてパニック状態。
 サッと血の気が引く思いでしたが、冷静になって見てみると、そのアヤシイできものは痛くもかゆくもないのです。  一体これは、何なんでしょう!?

 その後、ネットで調べると、どうやら心配無用の “長物” らしいのですが、素人判断では確信が持てないので、やはり近くの整形外科クリニックに行ってきました。

 スポーツドクターも常勤しているそこは、平日午後のこの時も、アスリート風の若者や足腰を痛めたような中高年層でいっぱい。 皆さんリハビリに汗を流しているようで、にぎやかでした。 「商売繁盛」 というと語弊がありますが、こんな時、初診の患者としては妙に安心するものです……。

 そして、順番を待つこと20分ほど。
 診察室に入ると、ガッシリした体躯のスポーツドクター風の先生が、私が記入した問診票と手首を見比べながら感嘆の声を上げました。

 「うわ〜、これは大きくなりましたね〜!」

 解説プリントそうなんだ、そんなに私の大きいんだ、と焦りつつも、先生の診断によると、これはガングリオンという病名。

 ネットで事前に調べていた私は、やはりそうであったか、とホッと胸をなでおろしました。

 つまり、手首の関節を包むふくろ 「関節包」 などにゼリー状の液体がたまってできる良性の腫瘍なんだそうです。

 それにしても変な名前ですよねぇ。
 江戸落語の 「たらちね」 に、大家さんに紹介してもらったお嫁さんを待ち焦がれる八っつあんが、長屋での甘い新婚生活で、たくわんのお茶づけを仲良く食べるところを夢想して……

 おれは、ザークザクのバーリバリのガンガラガン
 「カカアは、サークサクのポーリポリのチンチロリン

 と一人で浮かれるシーンがありますが、それを思い出してしまいました。

 つまり、ガングリオンのガンガラガン です (笑)。

 そればかりではありません。 ほかにも、似たような名前や音があります。
 ガングリオンのがんもどき。
 ガングリオンのガリレオ・ガリレイ。
 ガングリオンのタンスにゴン。
 ガングリオンがガラガラと音を立てて崩れていく……。

 そもそもの名前を忘れそうですが、本来はギリシャ語の古書に出てくる ganglion (ガングリオン) で、「結節腫」 という意味だそうです。

 つい悪乗りして脱線しましたが (汗)、エコーで診てもらうと、しこりの部分は直径1センチ弱の空洞 (中は液体) になっていました。
 そのおおもとは前腕の太い骨 「橈骨」 (とうこつ) と手首の部分にある 「手根骨」 (しゅこんこつ) の間の液体で、それがしだいに関節包にたまり、風船のようにふくらんだ (変性した) ということでした。

 原因としては、必ずしも手をよく使う人に多いわけではないようですが、「近所の公園の鉄棒で、張り切って懸垂していたことが原因では?」 と打ち明けると、先生は苦笑いしていました。

 良性なので、治療らしい治療もなく、そのまま放置せよ、とのこと。
 「もし、さらに大きくなったり、神経を圧迫して痛くなったりしたら、また来てください。 注射器での吸引や、手術での摘出ができますからね」 と、こうして私のしこりの診察はあっけなく終わりました。

 気を付けることといえば、手首をあまり使わないこと。 自然にしこりがなくなる人もいるそうですが、はたして私の場合はどうなんでしょう?

 今年、全世界に猛威を振るった新型コロナウイルスは、人類と長く共存する可能性が指摘されていますが、翻って、私はこのしこりと長いつきあいになるのだろうか?

 現代においても、謎と神秘に満ちた人体。
 左手首のガンガラガンを見るたびに、私はそれを思い起こしているところです。


※ 写真は、上から
1) 左手首のガングリオン (2020年10月)
2) クリニックでもらった、解説プリント


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  • 2020.10.23 Friday
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