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段躍中さん: 「倉石賞」 と 「小島賞」 を受賞して

段躍中さん 日本在住の中国人ジャーナリスト、段躍中さん (日本僑報社編集長、日中交流研究所所長) =写真= はこのほど、日中文化交流などに貢献した個人らに贈られる 「日中学院倉石賞」 と 「小島康誉国際貢献賞」 の2つの賞を受賞されました。

 「倉石賞」 は、創立57年の歴史をほこる日本有数の中国語専門学校・日中学院 (東京・文京区) が、中国語教育や日中文化交流などに貢献した個人や団体を表彰するもので、今年は第18回を数えます。
 段さんは、「来日前からのジャーナリストの経験を生かしつつ、出版事業や作文コンクール、日曜中国語サークルなどを通じて、長期にわたり、日中間の相互理解の促進を行い、日中文化交流並びに中国語の普及に尽くした」 ことなどが高く評価されました。

 「小島賞」 は、中国の新疆ウイグル自治区で文化財の保護研究などにあたる小島康誉氏 (中国文化交流貢献奨受賞者) が 「外国で長年にわたり卓越した活動を実践した個人」 に対し私財を投じて表彰するもので、今回はその第2回を数えます。
 段さんは、「1991年の来日以来、日中関係書182冊出版、日中交流メールマガジン801号発行、日本人対象中国語・中国人対象日本語作文コンクール各4回実施約8000人参加、星期日漢語角 (日曜中国語サークル) 65回開催などをとおして、日中間の相互理解に大きな実績をあげた」 ことが認められました。

 これに対して、段さんは自身のメルマガ 「日本僑報電子週刊」 で受賞の喜びと今後の抱負について語っており、「お世話になった日本人や中国人への感謝」 の気持ちが、尽きることない 発信欲 につながっている、と明らかにしています。
 その上で、「ほんの少し、一人一人が 『発信欲』 を自覚し、声をあげだしたなら、日中関係も変化が訪れるのでは」 と日中関係の促進を願うメッセージを伝えています。

 段さん、この度は誠におめでとうございます! 
 その並々ならぬ努力と情熱、発信欲には及びもつきませんけれど、段さんの “追星族” (追っかけ) を自認する者として、後ろから一生懸命ついていきます。^^
 今後ともどうぞよろしくお願いします!

 以下、段さんのご了承のもと、受賞の言葉を転載させていただきます (原文・日本語)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2つの賞を受賞したから、この文章を書いていると言ったら、自慢だと思って眉を顰められるだろうか。

 もちろん誇りに思い、うれしくないわけではない。ただ、それ以上に私には「発信欲」が強い。私が受賞を発信することで、日中関係に関心を持つ契機としていただき、わずかでも日中交流・相互理解に新しい風を吹き込みたいという思いが大きいのだ。

 このたび、日中交流に貢献したとして、2つの賞を相次いでいただいた。一つは日中学院が日中に貢献された倉石武四郎先生の名前を冠して行っている「倉石賞」、もう一つは中国「文化交流貢献奨」受賞者、小島康譽先生が私財を投じて創設した「小島康譽賞」である。しかも、倉石賞は中国人初の授賞となった。

 両賞とも、日中関係の出版社「日本僑報社」編集長として180冊以上、日中を理解するための書籍を出版し続けてきたこと、同時に相互理解を深めるために情報を発信する活動を続けてきたことが高く評価された。

 活動としては、次のことを主に行ってきた。日中交流や在日中国人の活動を紹介するメールマガジンを800号以上無料で発信し続けてきたこと、ブログで取材に基づく写真入りの記事を書き続けてきたこと。また「日本人の中国語作文コンクール」「中国人の日本語作文コンクール」を同時に開催し、相手国の言葉で想いをまとめる作文コンクール、西池袋公園で誰でも自由な雰囲気の中、交流できる星期日漢語角(日曜中国語サークル)を毎週日曜日に開催。また今年になってから、「日中翻訳学院」と名づけた学院を立ち上げ、中国語を学べる講座を無料で開講している。

 よくその原動力は何かと聞かれる。今回の授賞にあたって自答し、それこそは、「発信欲」ではないかと思い当たった。「発信力」と「発信欲」。発信欲を持って発信力を身につける。欲がなければ力がつくことはない。コンクール、漢語角、日中翻訳学院など次から次へのアイディアが出てくるのは、発信欲があるからである。

 その根底には、お世話になった日本人や中国人への感謝がある。情報や民間交流など、発信することは日中交流、相互理解の礎となるものである。私は1958年生まれ、中国青年報記者として職務に従事した後、1991年に来日して留学生となった。その後、現代中国人の日本留学の論文を書き、博士号を取得した。

 留学した当初は、蛇頭など現在よりもはるかに在日中国人に対してネガティブなイメージが蔓延していた。しかし多くの日本人は親切であり、そもそも日本国による留学生政策があったため、私も留学することができた。

 果たして恩返しとして、私に何ができるだろう。経済人でもなく、政界人でもない。一介の留学生であった私に、と悩んだ時に浮かんだのが発信であった。ジャーナリストの経歴を活かし、情報を発信すること。当時、在日中国人の半数以上を占めていた留学生はあたかも犯罪者であるかのようなイメージが強かったが、ほとんどの学生は真剣に学び、卒業後は日本で働き、日本社会の発展に寄与していた。お世話になった日本に、実情に即した偽りのない情報を発信したい。そのことが些少なりとも日中関係の改善につながっていくのではないか、そう考えたことが私の原点である。

 しかし、この発信、なかなか良い。手前味噌だが、誰でもほんの少し時間を割き、考えていることや思っていることをまとめることで、それが力になる。情報があふれるインターネット時代だからこそ、今後更に、発信欲がもっと必要になってくるのではないだろうか。発信力が大きくなることもそれほど難しくない。ほんの少し、一人一人が「発信欲」を自覚し、声をあげだしたなら、日中関係も変化が訪れるのではないだろうか。「発信欲」で日中交流に新しい風を。

 段躍中@2008.11.19

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 段さんの活動の一端です↓ 
★ HP 「中国研究書店e-shop」
★ HP 「日中交流研究所
★ メルマガ 「日本僑報電子週刊」
★ ブログ 「段躍中日報」
★ 携帯メルマガ 「ミニ僑報」


※ 上記 「中国研究書店e-shop」 の リンク集 になんと! わが 「北京メディアウオッチ」 が名を連ねているではありませんか! 
 日中関係のそうそうたるウェブサイトとともに取り上げてくださって、身の引き締まる思い。 段さん、ありがとうございます!  ららら〜 (^ё^) ♪♪

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  • 2017.08.20 Sunday
  • -
  • 00:10
  • -
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コメント
「ちゃらんぽろん」です。

 受賞おめでとうございます。

 仕事柄、倉石賞のほうは前から知っていましたが、小島賞というのは初めて知りました。

 段さんとは面識はありませんが、このような方が受賞されるのはまことに喜ばしいと
思います。とり急ぎコメントしました。
  • 茶乱歩論
  • 2008/11/20 6:52 AM
茶乱歩論先生: ありがとうございます!

本当に、段さんのような方が受賞されるのは、喜ばしいこと。ますますご活躍していただきたいです!

これからの段さんの「発信欲」と「発信力」に期待するとともに、ますますのパワーアップを楽しみにしています!^^
「段躍中日報」と、塚越誠の「夢酔独言」ブログからの寄り道です。段躍中さん、本当に良かったね。『発信欲』みんなでがんばりましょう。

「日中交流研究所」「段躍中日報」の段躍中さん、もっとがんばれ!
「梁祝文化研究所」「夢酔独言」の塚越誠さん、もっとがんばれ!
「北京メディアウオッチ」しゃおりんさん、負けないでガンバレ!
「美幌音楽人」加藤雅夫さん、『心の糧・発信欲』みんなといっしょにがんばります。

みなさん、健康留意!
masaokato.jp
美幌音楽人・加藤雅夫さま: ありがとうございます!

段さんの受賞、本当に嬉しいですよね!
そのポジティブパワーをいただきながら、私たちも頑張りましょう!

寒さが増す折、加藤様もくれぐれもご自愛ください。
おお!!倉石賞を今年はこの方が受賞されたのですね!!

私も日本語を教えることで「日中友好の架け橋(これ、日中学院のスローガンでもあるんです。中国語を学んで日中友好の架け橋になろう)」になりたいです〜

異国で頑張ってる段さんに、同じく異国にいる私も頑張らねば!と思いました。
  • やーうぇん
  • 2008/11/20 12:43 PM
やーうぇんさん: ありがとうございます!
「倉石賞」も今年で18回目。すばらしいですね。確か第1回か2回のときに、取材をした記憶が……(エッ? ふた昔も前?)^^

> 異国にいる私も頑張らねば!
本当におっしゃる通り。しかも段さん、日本語と中国語で発信していらっしゃる。頭の下がる思いです。私たちも頑張りましょう〜!!
 段さんのお仕事ぶり、ネットで拝読しています。ささいな市井の人たちのことまで、きめ細かく伝えられている姿勢には、敬意を表します。もう、すごい、といかいいようはありまへんなあ。これが逆に、中国に留学した日本人が、ここまで中日友好のお仕事ができるんかいな、と思ってしまいます。
 その意味で、しゃおりんさんの果たす役割は、ますます重要。たいへんやろなあとは思いますけど、がんばってくだされ。なんぼでも応援させてもらいます。
 受賞がきっかけで、段さんのますますのご活躍に結びつけば、いいですね。
 ほなまた。
  • とらやん
  • 2008/11/21 8:56 AM
とらやん様: ありがとうございます!
おっしゃる通り、日本人で段さんのような活動を個人でしている人は、あまりいないような……(まったくいない訳ではありませんよ。私の知人の何人かは、中国留学後に日中関係事業で起業された方もいらっしゃいます)。
ただし、段さんのようにジャーナリズムで立身した、という方はいないかもしれません。

え?私ですか? 私は足元にも及びませんが、細々と、でも少しずつ前に進めたらいいな〜と思っています。^^

段さんますますのご活躍をお祈りしています!
 かくのごとき立派なジャーナリストもいれば、中国ではバイドー(百度)とグーグルとヤフーを合体させた検索サイト「バイグーフー」が、話題に。完全に合体ぱくり。うまいもんですなあ、と感心してもいられない。3社のロゴがうまく組み合わさって、もっともらしい。
 で、検索すると3社それぞれの答えが。
 さすが中国。まいりました。
 ほなまた。
  • とらやん
  • 2008/11/21 2:17 PM
とらやん様: ありがとうございます!
うわーおもしろいですね〜。
「百谷虎」(BaiGooHoo)。ロゴも全部合わせている。
http://www.baigoohoo.com/

使いようによっては、けっこうこれ便利かも!?
で、知的財産権かなにかで問題になっているんでしょうか??
しゃおりんさん、おひさし!
北京でのその節はドモ!

この程、日本架報社からTBS北京特派員の藤原大介さんの「中国新思考」が発刊され、早速読ませてもらいました(彼の7年間の任期中に「中日伝播」に連載したものを単行本にしたもののようです)。
中国人の心情や現況に対する現地ならではの深い理解に裏打ちされていながら、報道の客観性や日中間の真の相互理解を追及しようとしている姿勢に深く共鳴しています。
私の件の案件にも大いに参考になります。

滞在期間がしゃおりんさんと重なっているようですが、お知り合いでしょうか?
  • うめさん
  • 2008/11/24 10:31 AM
うめさん様: その節は、こちらこそありがとうございました!
勝間和代さんの御本、たいへん興味深く拝読しました。彼女とはほぼ同世代……。私もがんばらにゃ〜〜です。^^
メールもしませんで、すみません。コメント欄のこの場を借りまして、御礼を申し上げます!!
謝謝!!

藤原大介さんは、過日11月3日の「2008 日中コミュニケーションフォーラム in 北京」でもご報告をされました。
http://pekin-media.jugem.jp/?eid=455#

知り合いというほどのお付き合いはなかったのですが……。
まだお若いのに、反日デモやギョーザ事件などの取材経験を振り返りながら、日中間の報道姿勢のギャップについても言及されていましたね。

既成の概念についても「なんかおかしいんじゃないの??」と疑問に思う視点。
私も見習いたいと思います。
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