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「日本人留学生の博士論文、応援したい」、段躍中さん講演

 段躍中さん  交流会

記念撮影 中国の北京大学などで学術研究を深める日本人留学生の交流会 「北京大学日本人留学生学術交流会」 (責任者・山口直樹氏=同大学科学・社会研究センター博士研究生) は12日夜、北京市内のレストランで、中国を訪問中の段躍中さん (日本僑報社編集長、日中交流研究所所長) を講演者として招き、第10回交流会を開きました。

 交流会には、北京大学や清華大学の博士課程の留学生や中国人学生など35人が出席。

 約18年前となる1991年に日本に留学し、新潟大学で博士号を取得、その博士論文を 『現代中国人の日本留学』 (明石書店、2003年) として刊行したさんが、自らの経験や研究の成果、日本留学の最新事情を交えながら 「中国人の日本留学と日中民間交流」 について講演しました。

 その中で段さんは、20世紀初頭と21世紀前後に沸き起こった2回の中国人の 「日本留学ブーム」 について触れ、とくに2005年には中国人留学生が8万人超と過去最高規模になったことを紹介。
 すでに日本で博士号を取得した中国人は6000人超となり、博士学位取得者は年間数百人ずつ増加している。 日本で活躍する元中国人留学生の中には、今年、外国人として初めて芥川賞を受賞して話題を呼んだ作家の楊逸さんをはじめ、一部上場企業の経営者、大手企業の役職者、大学教授や研究者、メディア関係者らがおり、日本と中国の発展に大きく貢献している――とした上で、「ひるがえって、日本人留学生のうちどれだけの人が博士号を取得したか? 把握しているだけだが、数えるほどしかいないのでは? そういう意味で、日本人留学生にはもっと頑張ってもらい、中国語の博士論文を中国で出してほしい。 応援は惜しみません」 と、日本人留学生らに熱いエールを送りました。

 この後、会場では、中国料理を囲みながら中国語と日本語を交えての質疑応答が行われ、留学の意義や日中交流の今後などについて熱心な意見が飛び交いました。


※ 写真は上から、講演する段さん、交流会の模様、出席者の記念撮影。 皆さんお疲れ様でした〜〜!

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  • 2017.04.23 Sunday
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  • 11:30
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コメント
今朝段さんと一緒に朝食をとりました、彼はヤンイーさんと同じで日本語が全然知らないで初めて日本に行きました、今までの成績は凄く頑張っていた気がします!
  • 任意
  • 2008/12/13 2:55 PM
いつもありがとうございます。博士は6000人ほどもおるんだなんて知りませんでした。中国は学歴社会っていう部分もありどうして高学歴になりたがるひとが増えてしまうかもしれませんが、高学歴イコール人材という考えはどうかなと思います。僕も実は今大阪で留学しててそれなりに頑張っているつもりなんですが、奨学金はもらえず、生活のためバイトにたくさんの時間を費やしているものの、そこから見た日本社会、日本人性格、大いに今の在日生活に役に立っていると思います。つまり、僕が言いたいのは日本が好きでこれから日本に自分の力を捧げたいと考えているのは決してマスコミに出たり、なんとかの賞を得たいわゆる優秀な留学生だけではなく、普通の留学生活を送っている中国人もいます。
  • yebi
  • 2008/12/13 3:25 PM
任意さま: ありがとうございます!
今日も出かけておりまして、お返事が遅くなりました……。今日は快晴のいいお天気で、暖かでしたね!

さて、段さんと朝食をとられたと……。あのホテルですか? 段さん、さすがにいろんな方と会われていますね〜〜!! 
中国に来たら、自分のブログ(エキサイト)が見られなくなったと嘆いておられました〜〜。この間、遠隔操作で、ブログをUPしていたらしいのですが。で至急、私の“魔法のソフト”をお送りしたのですが、大丈夫だったかな??

昨晩の段さんの講演は、日本語と中国語で行われました。日本語のわからない中国人学生もいたからですが、しかしこれについては日本人も甘えていると思いました(含・自分)。本来、中国に帰国されたのですから、母国語で講演されてもいいはずなのですが……。

> 今までの成績は凄く頑張っていた気がします!
本当におっしゃる通り。彼の情熱が、周囲を突き動かしてきたことも多いと思います。
日本人ももっともっと頑張らなければ!と改めて思いましたヨ!
yebiさん: ありがとうございます!

> 高学歴イコール人材という考えはどうかなと思います。
まさにおっしゃる通りだと思います。
段さんの講演も、「高学歴イコール人材」ということを強調された訳ではなく、中国人と日本人の比較の問題ですよね。
中国人はそれだけ必死で頑張っている。日本社会においても、学問を修め、一定の仕事について、日本人からも認められている人たちがいる。

では、ひるがえって日本人はどうでしょうか?
中国に留学し、そのまま中国で起業して大会社を作ったり、大学教授になったりして、中国社会で中国人と互角に働いている人がどれだけいるのでしょうか?(日本企業の駐在員などを除く)。

そこにはやはり、日本人特有の米国一辺倒の思想とか、欧米志向が働いているのではないでしょうか?
中国の博士号を持っている人が比較的少ないのも、「日本では訳に立たないから、認められないから」という理由があるのでしょう?

いろんな理由があると思いますが、それにしても多くの日本人留学生(&在中国日本人)にはどうしても勉強に対する「甘え」があるようです。

「人材」というのは、yebiさんがおっしゃる通り、学歴でもなければ、有名無名で計られるものではない。その人が、自分の力を最大限に発揮できれば、それが世の中のための「人材」になるのではないでしょうか?
と、いつになく?マジメに答えている私ですが……。^^

もちろん私も“発展途上人”ですし、日々是(これ)修行だと思っています。
yebiさんや、中国人留学生の中に、「これから日本に自分の力を捧げたいと考えている」人がいるということは、日本にとって「宝」ですよ! お金がいくらあっても買うことのできない貴重な「宝」です。本当に涙が出るほどありがたい存在です、、、。

これからもぜひ、日本と中国、そして日中関係の発展のために頑張ってくださいね!
私も、北京の片隅から、絶対ゼッタイ応援していますからねーー!!^^
【誤字訂正】
上記コメントの中で、「日本では訳に立たないから……」 というのは、
「日本では役に立たないから……」
の誤りでした。

失礼しました!!
しゃおりん様

金曜日はご参加どうもありがとうございました。また書いていただいてありがとうございます。
参加者は20人ぐらいを予想していたのですが、その予想をはるかに上回る人が来て驚きましたね。段さんの人気はたいしたものです。講演のテーマが、中国にいる日本人留学生の関心をひきやすいテーマだったということはあるにせよ、北京で学術と銘打った会で日本人を集めるのは、そう容易ではないことをこれまでの経験で私は、知っているだけに本当に驚きましたね。

「ひるがえって、日本人留学生のうちどれだけの人が博士号を取得したか? 把握しているだけだが、数えるほどしかいないのでは? そういう意味で、日本人留学生にはもっと頑張ってもらい、中国語の博士論文を中国で出してほしい。 応援は惜しみません」という段さんの言葉は、私が常々感じていたことをずばりといってくれたなというかんじがしました。

私はこういうことをいう人にこれまで実はほとんど会ったことがないんですね。そういう意味では段さんには非凡な発想力を感じましたし、こころ強く感じましたね。
「普通の」日本人は、こういうことはいわないのです(笑)。段さんは複眼をもって思考している人だと思いますね。
たぶん、これは私だけではなく、他の博士研究生やっている人なども同じように感じたのではないかと思います。
ポストドクターのN氏などもかなり喜んでいたように見えました。

私も「日本政府は中国人を日本に招くことに関しては非常に熱心に見えるのですが、中国にいる日本人留学生をどう育て全体の学術水準をあげていくのかに関してはそれほど関心がないように見えます。」というような問いを出して、しゃおりんさんから「それどうしてなんですかね」といわれたんですが、これは私も本当に知りたいところなんですね。中国の教育政策を専門にするYさんが、中国人留学生を日本に招くことに熱心なのは、日本の大学の生き残り政策の一環である側面が強いということを言われていましたが、私もかなり当たっていると感じました。
だから、日本の大学の生き残りに直接関係のない中国の日本人留学生はかやの外におかれるのですね。

個人的な感想にすぎませんが、私から見ると中国にいる日本人留学生はほぼ次のタイプにわけられるとかんじてます。
中国語を学びにきているあまり熱心でない語学留学生
中国語を学びにきている熱心な語学留学生
あまり学問的な関心はない本科生
学問的関心のある本科生
日本の大学院に籍を置きながら中国研究のために中国留学している留学生
追求すべきテーマをもっていて中国の大学の博士研究生などをやっている留学生
現在の日本人の中国留学の主流は,鉢△世蹐Δ隼廚い泙后
とい眇与瑤呂修β燭はありませんね。
イ蓮∋笋梁膤悗砲10人以上はいるのではないかと思いますが、中国の大学で研究しているのではなく、中国には主に資料を集めるためにきているのですね。だから博士論文は、日本の大学院で日本語の論文を提出する。
Δ蓮中国の大学院に籍を置き中国の大学院で研究し、中国語の博士論文を出そうとがんばっている人たちです。Δ楼輿海箸靴独鷯錣某与瑤少なく、しかも自分以外はみんな中国人という環境のなかで留学生をサポートするという制度がまだ整備されていないなかで孤軍奮闘しているケースが非常に多いですね。そういう意味では環境がいいとは必ずしもいえないですね。

しかし、学術研究などに関して現在の状況を変える可能性をもっているのは、この少数派のΔ凌佑燭舛世蹐Δ隼廚い泙后C羚颪汎本の関係が好むと好まざるにかかわらず、これだけ切っても切れない関係になっているにもかかわらず、中国語で思考し中国語で表現する日本人の中国研究者の養成というのは、決定的に立ち遅れているとかんじます。
日本と中国の国際会議に参加するとたいていは日本に留学して学位をとった中国人が通訳をやっています。これがまさに日本に留学した中国人と中国に留学した日本人の一般的な留学の質の違いをものがたっている風景であると思います。
こういうことをいつまでもつづけていていいわけではありません。
日本人の中国留学の質は変わっていかなくてはいけないでしょう。

  • ゴジラ@北京
  • 2008/12/14 1:07 PM
>そこにはやはり、日本人特有の米国一辺倒の思想とか、欧米志向が働いているのではないでしょうか?
中国の博士号を持っている人が比較的少ないのも、「日本では訳に立たないから、認められないから」という理由があるのでしょう?

そうでしょうね。明治以来の欧米志向とアジア蔑視というのは表裏一体の関係になっているところがあり、その傾向が現在まで続いていることはいなめないと思います。
日本の帝国大学教授の仕事とは舶来の欧米の最新の理論を日本に紹介することであるという暗黙の了解があったとおもいますが、それを日本社会は、現在もひきずっているようなところがあります。
 そしてそれが、中国で博士号を取得する人の少なさ、中国語で思考し中国語で表現する日本人の中国研究者の養成の立ち遅れというところともかかわっているように思いますね。
日本人で欧米の大学に留学して英語などで博士論文を書いてPhDを取得するというのは少なくないですからね。そういう意味では日本人の欧米留学と中国などアジア留学とでは明らかに差異がありますね。

たとえば、中国に進出している日系企業が、そういうものを評価しはじめれば、また状況もちょっと違ってくるように思うんですけどね。まあ中国哲学や思想史の博士号を即評価するのは難しいにしても中国の大学でとった経済学や経営学の博士号はもっと評価してもいいのではないか。

いずれにしても日本人の中国留学の質はかわらなくてはならないでしょう。
それにはまずは中国にいる日本人留学生有志が主体になって動かなくてはなりませんが、日本人留学生だけでは不十分で中国の日系企業、日本学術振興会などの日本政府関係機関の理解を得つつ、サポートするシステムも作っていく必要があるでしょう。
そういう人たちをまきこみつつ日本人の中国留学を深く掘り下げて考えるようなシンポジウムを開ければ有意義かもしれません。
まあ、またそういうところで段さんにも意見言ってほしいですけどね。
会の報告を中国語でやってくださいという段さんの要望にもいずれこたえなくてはなりませんね。

長くなりましたが最後に

段躍中さんの名前の躍というのは大躍進政策からとられていたというのは、はじめて知りました。なるほどなと思いました。

  • ゴジラ@北京
  • 2008/12/14 1:08 PM
ゴジラ@北京様: 長文のコメント、たいへん興味深く拝読しました。いろいろと考えさせられます。ありがとうございます!

次のエントリー(14日付)に勝手ながら転載させていただきました。^^
事後報告ですみませんが、ご了承くださいますようお願いいたします!

それから、改めてご連絡させていただきますね〜〜!!
私は自分が留学してみて、
中国の大学にとって留学生はお金儲けの手段であり、ほとんどサポートがなく、授業に聴講に行けばまるで「いないもの」として扱われる
という風に感じました。
だから中国でやっていくのはそうとう大変で、しかも中国で就職すれば日本より給料が低い。
だから中国にいつづけたり働くのに抵抗を感じました。
奨学金で住める寮は生活しにくいし、
欧米系の留学生には甘いのに日本人などには冷たいのではと感じることもありました。
ぜひサポートを充実させるように働きかけて良い環境になっていくといいと思います。
  • papa
  • 2009/01/07 10:34 PM
papaさん: 初めましてでしょうか?(そうじゃなかったら、ごめんなさい)。コメントありがとうございます。

近年の中国留学の実態については、体験していないだけによくわからなかったのですが、なるほど、そういう側面があるのですね。中国側も金儲け主義に走って、適切なサポートを怠っているところがあるのかもしれません。

ですが、その中からも学べるところがあるはずですよね。中国語のみならず、中国人の思考回路、人脈(ネットワーク)の作り方、生かし方、中国人とうまくやるにはなどなど……。

サポート不足を嘆くだけでなく、その中から人の何倍も吸収しようと思えば、充実の留学生活が送れるかも。
近い将来、日本は人口不足と市場の縮小に悩まされ、日本が得意とする最先端のテクノロジーは海外で生かすしかなくなるかもしれません。そんなときに、いまpapaさんが中国で苦労されて学ばれたこと、作られた人脈が生かせるかもしれませんよ。
なにごとも、柔軟な発想の転換が必要なのかもしれません、というのは年初にあたり私自身が考えていることですが……。^^

papaさんにとって、今年がよりいっそう素晴らしい年でありますように!!
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