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不朽の名作 「駱駝の祥子」 を観る! 北京人民芸術劇院公演

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首都劇場  ぜ鹽垠狆譽曄璽

 【北京 日常 ブログ】
 現代中国を代表する作家・老舎 (1899−1966) の名作 駱駝の祥子 (らくだのシアンツ) のお芝居を北京人民芸術劇院 (略称・北京人芸) が公演していると聞きつけ、さっそく足を運びました (演出・顧威、王府井・首都劇場)。
 北京人芸は、中華人民共和国の建国間もない1952年6月に創立した、中国の国家級の新劇劇団。 老舎の 「茶館」 や 「駱駝の祥子」、曹禺 (劇作家、同劇院初代院長) の 「雷雨」 などの作品は、北京人芸の新劇としても不朽の名作として知られています。

 で、相変わらずのバタバタぶりで、チケット購入をうっかり忘れていた私。 今回の会期は4月23日から5月9日までで、今年はこれを逃したら再演されないそうでした。 中国のオンライン・チケット販売の 「中演票務通」 でチェックしたら、6日の時点で千秋楽までのチケットは完売!
 ガ、ガーーン!!! Σ( ̄Д ̄lll)
ハ啓法∩矣次⊂乃同 しかし、そこは 上に政策あれば、下に対策あり といわれる中国です。
 私は本当にたまたまだったんですが、つい最近、北京人芸に絡んだ仕事を手伝わせてもらったばかり。
 しかも、仕事はまだぽつぽつと続いている状態です。 さらにいえば、先方の無理難題 (?) は一応こなしてきたんですね。

 このご縁にすがらずしてどうするの? 手繰り寄せずしてどうするのーーっ!! ヾ(`◇´)ノ彡

 (この場合の 「ご縁」 とは 「コネ」 と言い換えてもいいかもしれませんが……)。

 というわけで関係者に連絡を取ると、超高速の光通信?で動いてくれて、なんとワタクシ、7日夜の公演を関係者席で観ることができました〜〜!! 神様、仏様、天帝様、ありがとう! (^人^)
 「郷に入りては郷に従え」 でしょうか?
 正規ルートでチケットを買われた方には本当に申し訳ありません。 ですが、こういうこともアルヨ!というのが中国の “特色ある社会主義市場経済” の実態であり、中国社会をスムーズに運営?するための潤滑油になっているのかも。。。

 それを私は否定も肯定もしませんし、人脈やらコネやらを生かすことは事実としてこの国にあることなのです。 いや、そうは言ってもやはり真面目な私としては、チケットの “特別入手” に心が痛みましたけれどね。 m(_ _;)m スマヌッ!!!

 で、「駱駝の祥子」 です。
 ストーリーをざっくりとご紹介すると――旧時代 (1920年代)、軍閥が割拠する混沌とした北京を舞台に、人力車夫の祥子の奮闘ぶりを描いています。 しかし彼は、兵隊の騒ぎに巻き込まれて人力車を壊されたり、学生運動のあおりで捜査に来た探偵に有り金すべてを巻き上げられたり……。
 とにかく、幸せになりかけると、何者かに打ち砕かれてしまうのです。
 そしてそれは、どうやら祥子だけではない。 登場人物たちはいずれも貧しかったり、お金持ちでも薄情だったりと、それぞれが悲惨で不幸な暮らしにあえいでいるのでした――。

 ネタバレになるので多くは語りませんけれど、「駱駝の祥子」 は旧社会の民衆の持っていき場のない怒りや絶望を、とことんまで描いた悲劇です。
 中国の有名な女優・斯琴高娃 (スーチン・ガオワー) さんが出演し、大ヒットした同名映画 (凌子風監督、1982年中国) でご存知の方も多いことでしょう。

 私は以前、映画を観たことがあったので (おぼろげな記憶ですが) どうしても両者を比較してしまいました。
 でも北京人芸の 「駱駝の祥子」、お世辞抜きでいいっ! ( v ̄▽ ̄)イエイッ!!
 映画はとことん悲壮感に包まれていたのですが、北京人芸の演出は違いました。 そこに希望が見えたのです! 
 これも映画と舞台の違いなのでしょうか? 北京の城壁に寄りそうように建てられたレンガ造りの陋屋や、夜の闇に降りしきる雪、かまどから湯気の立つ暖かそうな室内……。リアルで芸術的な舞台セットも美しかったし、それになにより主役の祥子が、ガッシリとした体躯のイケメンでした〜〜!!  (‐^m^‐)
 これが演出家の意図するところでなくて、何でありましょう。 つらい境遇をも乗り越えていけそうな強い主人公であり、そんな彼が観衆に対しても希望の光を灯してくれたような気がしてならないのです!!

 急な誘いにも喜んでつきあってくれた中国の女友達さん (30代) は、こう話していました。
 「今の時代、あまりにも不幸な物語は若い人たちに受けません。 現代風にかなりアレンジしたのでしょう。 でも私は、将来に期待が持てるこの演出が好き。 そして中国人は物質的に豊かになった今こそ、旧社会の不幸な境遇を知るべきなのかも……」

 たっぷり3時間は上演されたお芝居を観て、夜更けというのにまだ賑やかな王府井を歩きながら帰りました。
 たかだか数十年前の人々は、貧しさや飢えと闘いながらも、身を寄せ合ってつつましく暮らしていた。 でも目の前には、巨大なビルが林立し、きらびやかなネオンがまたたき、テラスで談笑する若者たちの姿がある。
 舞台と現実の光景のギャップと、中国の急速な発展にクラクラとしためまいを覚えながら、私は帰路を急ぎました。


λ無人芸戯劇博物館※ 写真は上から、
 )無人芸 「駱駝の祥子」 公演プログラム。

◆)無人芸 「駱駝の祥子」 の舞台 (「中演票務通」サイトより)。 一部、北京方言もあって、セリフが聞き取れなかったところも……。 ^^;

 首都劇場 (王府井大街22号) は、1955年創建。 当時の面影を伝えています。

ぁー鹽垠狆譴離曄璽襦 大勢の観客が訪れていました。

ァ〆犬ら、老舎、曹禺、焦菊隠 (初代副院長) の銅像。

Α〃狆賈迷Δ侶物4階にある 「北京人芸戯劇博物館」。 見どころ満載で、こんどゆっくり見学したいところです。



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  • 2019.11.17 Sunday
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  • 14:50
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コメント
残念でした。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

08年に恩師が見えて、博物館?を一緒に見たんですが…
解説がすごかった!
やはりあの時代に(恩師は70歳を越えています)中国語を習った人はすごいな…と思ったものです。

青島アパートの夏の翻訳とかをしてるので、しゃおりんさんも名前くらいはご存知でしょうか??

今小林多喜二の本をそのままやっても日本では受けないんでしょうかね??
逆に受けるのでしょうか??(読んで暗い気分になったことを思い出します)

元気になるアレンジ…はそれはそれで良いのかもしれませんね
  • やーうぇん
  • 2010/05/08 6:20 PM
やーうぇんさん: ありがとうございます!

そうそう、5月にも、劇団四季と北京人芸のコラボ作品「ハムレット」が上演されますよ!!
観にいかれますか??

■北京人民芸術劇院
公式サイト: http://www.bjry.com/main.asp

> やはりあの時代に(恩師は70歳を越えています)中国語を習った人はすごいな…と思ったものです。

知識量が異なりますよね。四書五経とかふつうに勉強されていた時代。ああ、まだまだ全然勉強が足りませんね〜〜。

>今小林多喜二の本をそのままやっても日本では受けないんでしょうかね??

『蟹工船』はヒットしましたよね。
「脅威の大ヒット再燃ベストセラー」!!!
不景気なので売れたというのも、皮肉なものですが。。。

> 元気になるアレンジ…はそれはそれで良いのかもしれませんね
現代人は現代人でいろいろと疲れていますからね。元気を与えてくれるほうがいいのかも。。。^^;
 悲劇とはいえ、人間万事塞翁が馬。
 山あり谷あり。東京でも、湖北省の京劇劇団による三国志からの「赤壁の戦い」が、上演されますわ。関係者席で、入らしてもらいます。
 ま、よきコネの日々、それもしゃおりんさんのご人徳、ご努力、ご奮闘。
 映画も舞台も、未見ですが、これはなんとか、いつかどこかで、見させてもらいますわ。
 ほなまた。
  • とらやん
  • 2010/05/08 7:55 PM
とらやん様: ありがとうございます!
出かけておりました〜〜! 
湖北省の京劇劇団の「赤壁の戦い」、おもしろそうですね。日本でも映画「レッドクリフ」のヒットで関心を持つ人が増えたかもしれませんね。

> ま、よきコネの日々
そうですよね!別に悪いことをしているわけでもなし。って開き直り??

> これはなんとか、いつかどこかで、見させてもらいますわ。
「駱駝の祥子」はすぐには無理でも、6月には、東京で劇団四季と北京人芸のコラボ「ハムレット」が上演されます!
よきコネを使っても、そうでなくても、ぜひぜひご覧になってみてください!!^^
 入れるか入られへんか、それが疑問や・・・
 ほなまた。
  • とらやん
  • 2010/05/08 11:45 PM
「消えろ、消えろ、つかの間の灯火、
人生は歩いている影にすぎぬ」

影って、曇りや雨の日はどうしましょう。
ではでは。
 BE動詞かBE動詞ちゃうか、それがわからへん・・・。
 ほなまた。
  • とらやん
  • 2010/05/09 1:56 PM
《 To be, or not to be: that is the question. 》……シェイクスピアの悲劇「ハムレット」の中のハムレットの独白。

北京人芸の初代劇院長にして劇作家の曹禺氏は、海外メディアに「中国のシェイクスピア」といわれました。

今年は生誕100周年で、いろいろなイベントが予定されていますよ。どうぞご期待くださいね〜〜!! ヽ(^^)/~~
なんと、劇団四季とのコラボですか・・・!
今勤めてる会社のすぐ近くに劇場があるので見に行きますね^−^でも日本での上演は中国の方も出るのかしらん??パンフレットだけではどこがコラボなのかさっぱり(笑)
  • kana
  • 2010/05/10 10:18 AM
kanaさん: ありがとうございます。

劇団四季の公式サイトより、コラボの情報ページです。
http://www.shiki.gr.jp/applause/hamlet/

劇団四季と、北京人芸の「交互上演」ということらしい。劇団四季だけのもあり、コラボもありで、北京人芸とのコラボは、6月23〜27日。

演出はいずれも浅利慶太さん。北京人芸の公演は、衣装や照明などは日本側、役者は中国側ということらしいです!

中国の役者のレベルもすごいですから、ぜひぜひご覧になってみてください!私は北京で見るつもりです!!(まだチケット入手していませんが……)。^^;
8日に見て参りました〜!

北京人芸のお芝居、これで3度目なのですが、本当に素晴らしいの一言で…

貧しい中懸命に生きるも、なかなか報われない彼らの姿には、胸が苦しくなるばかりでした…

“ハムレット”は4月末にチケット購入しまして…16日に見に行ってきます♪

…貧乏学生なので、良い席ではありませんが(^^;;
  • aiai
  • 2010/05/10 11:31 PM
aiaiさん: ありがとうございます。

> なかなか報われない彼らの姿には、胸が苦しくなるばかりでした…

とことん悲劇ですけれど、最後のシーンなんかに希望が見えたのは、この演出の特徴だったと思います。私は、元気がもらえたような気がします。

ハムレットのチケット、私も早く買いたいと思います〜〜!!^^
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