目指すは純文学?それともネット有名人? 岐路に立つ 「90後」作家たち

  徐暢著『我看見夏天在毁滅』  王蘇辛著『白夜照相館』

 【中国 図書 ブログ】
 中国でいま、流行の最先端をリードするのが、1990年代生まれの 90後 (九零後、ジュウリンホウ) といわれる若者たちです。

 今年18〜27歳になる若い世代で、その大きな特徴は、幼少のころからインターネットやITに親しむデジタルネイティブであるということ。 視野が広い一方で、一人っ子世代で甘やかされて育ったため、わがままなところもあるとされます。

 こうした新世代の若者たちに、中国文壇も熱い視線を注いでいます。
 「まもなく作家の世代交代が起こる。 『90後』 が文学界を席巻するだろう」 (解放網) というのです。
続きを読む >>

話題の現代中国小説 『闇夜におまえを思ってもどうにもならない』 を翻訳した杉本万里子さん インタビュー

杉本万里子さん 【中国 小説 ブログ】

 飢えと性……文革期の黄土高原舞台に、極限状態に置かれた人間の本質に迫る

 『楢山節考』の中国版 と海外で評され、ノーベル文学賞選考委員の目にも留まった、話題の現代中国小説 闇夜におまえを思ってもどうにもならない――温家窰村の風景 (曹乃謙著、杉本万里子訳) がこのほど、論創社から翻訳出版された。

 山西省北部に伝わる “乞食節” の調べにのせて、文革 (1966−76年) の真っ只中の寒村 「温家窰(ウェン・ジャーヤオ)村」 で暮らす老若男女の生き様を、簡潔かつ真に迫った文体で描き出す。 中国語 (繁体字・簡体字)、スウェーデン語、英語、フランス語に続いて、待望の邦訳となった。
続きを読む >>

北京っ子の読書スタイル:紙よりもデジタルが優勢―中国図書関連ニュース

中国国家図書館 【中国 図書 ブログ】

 北京っ子の読書量は、年間一人当たり10.88冊で、国内トップレベル。

 読書スタイルは、全国的傾向を裏付けるかのように、北京でも 紙よりもデジタルが優勢 であることがわかりました――。

 このほど北京で明らかにされた市民の 「閲読総合評価レポート」 のほか、最新の中国図書関連ニュースを4本まとめてお届けします――。
続きを読む >>

出版社の改名ラッシュに人気の外国小説など――中国図書出版ニュース

  「故宮出版社」HP

 【中国 図書 ブログ】
 中国国内の出版社にここ数年、改名ラッシュ の波が押し寄せている!?

 また、2016年上半期のベストセラーランキング (文芸部門) で、上位を占めたのが日本や外国の小説の翻訳版だった――。

 今回の東京便りは、そんな 中国の出版事情のいま を知る、最新ニュースを2本まとめてお届けします。

■ 中国の出版社に改名ラッシュの波!?
続きを読む >>

ヒューゴー賞にノミネート! 中国人女性作家・郝景芳さんの 「折叠北京」

ヒューゴー賞ノミネート作品 【中国 文学 ブログ】

 いささか旧聞に属するニュースかもしれませんが……。

 中国・天津出身の女性作家・郝景芳さんのSF小説 折叠北京 (折り重ねの北京、英語題 「Folding Beijing」) が4月27日 (北京時間)、第74回ヒューゴー賞 (中短編部門) にノミネートされたことが明らかとなりました。

 ヒューゴー賞は、米SF界の功労者であるヒューゴー・ガーンズバックにちなんで1953年に創設された、いわばSF文学版の “アカデミー賞”。
 米SFファンタジー作家協会が選ぶネビュラ賞と並んで、世界でもっとも権威のあるSF文学賞とされています。 前年に英語で発表されたSF作品を対象に、SFファンの投票で受賞作が決定されているのだとか。
続きを読む >>

中国人の読書調査でデジタル閲覧躍進――中国図書ニュース

  「デジタル閲覧接触率」

 【中国 図書 ブログ】
 中国人の読書傾向をうかがう恒例の 全国国民閲読調査 報告がこのほど発表され、18歳以上の成人の読書 (閲覧) 率で、電子メディアが紙メディアを抜き去って、大きな躍進を続けていることがわかりました。

 第13次となる今回、携帯電話やスマートフォンなどのモバイルを利用した 「デジタル閲覧(読書)接触率」 は成人で64.0%と、前年比5.9ポイント増。 一方、紙メディアの読書率は58.4%で、同0.4ポイントの微増でした。

 前回 (第12次) の読書率は、紙メディアが58.0%であったのに対し、電子メディア58.1%と、僅差ではあったものの同調査史上初めて電子が紙を上回りました。 今回はその差を5.6ポイントと、さらに引き離したことがわかります。
続きを読む >>

東大・藤井省三教授の 「日経中文網」コラム―「余華さんと演劇 『兄弟』 を見て」

『兄弟』 (文春文庫) 【中国 コラム ブログ】

 東京大学の藤井省三教授 (現代中国語圏の文学・映画専攻) による 『日本経済新聞』 中国語ネット 「日経中文網」 の連載コラム第2回がこのほど掲載されました。

 ご本人よりお知らせをいただきました。

 第2回 (4月21日付) は、「在东京池袋与余华同赏戏剧 《兄弟》」 (東京・池袋で余華さんと演劇 『兄弟』 を見て) と題して、日本の 「劇団東演」 による余華 (ユイ・ホワ、よか、1960〜) さんの小説 兄弟 (文春文庫) の戯曲化上演を、作家本人と鑑賞されたようすなどについて述べられています。

 激動の現代中国をリアルに描き、物議を醸した 『兄弟』 は、中国で上下巻合わせて100万部を超える大ベストセラーとなりました (2005〜06年刊行。 08年時点で130万部超)。

 日本では翻訳家・泉京鹿さんによる日本語訳が2008年に出版され (文藝春秋)、大変話題を呼んだことをご記憶の方も多いことでしょう。
 (私も以前、感想めいた文章をこの ブログに掲載 させていただいたので、本書を目にしたり、読まれたりした方もおられるかもしれません)。
続きを読む >>

『ひみつの花園』 人気にあやかれ!? 中国伝統版の塗り絵ブックが続々登場

  『中国紋様集錦』 より

 『一帯一路画敦煌』 表紙 【中国 図書 ブログ】

 イギリスのイラストレーター、ジョハンナ・バスフォードさんの著作で、世界的ベストセラーの塗り絵ブック ひみつの花園 (Secret Garden) が昨年、翻訳出版された中国で一大ブームを呼んだことは、東方書店ウェブサイトでの連載 「東京便り」 でも度々ご紹介したことがあります。
 (中国語題: 『秘密花園』、北京聯合出版公司、2015年6月・第1版)

 ※ 「東京便り」 vol.20  
 ※ 「東京便り」 vol.24

 日本では 『ひみつの花園』 としてグラフィック社から2013年6月に翻訳出版され、以来ロングセラーとなり広く親しまれています。
 中国でも刊行と同時にアマゾン中国や 「当当網」 といった大手ネット書店で品切れが続出。 アマゾン中国が先ごろ発表した 「2015年ベストセラーランキング」 でも堂々の1位を獲得するなど話題を呼びました。
続きを読む >>

モバイル読書スタイルをリードする青少年層――中国の「2015年掌閲モバイル閲覧レポート」が公開

中国の電子書籍アプリの市場シェア 【中国 図書 ブログ】

 中国政府系機関の中国インターネット情報センター (CNNIC) がこのほど明らかにしたところによると、中国のネット利用者は昨年末時点で6億8800万人に達し、中国人の約半数がネットユーザーになったことがわかった。
 年間で3900万人の増加で、ネット普及率は50.3%。このうち携帯電話でネットを使っている人は9割の6億2000万人に上るという。

 もはや中国人のライフスタイルにネットは切り離せないものになっているが、そうしたなかで、彼らの読書スタイルも紙メディアから電子メディアに移りつつある。

 2015年に発表された2014年統計によれば、紙メディアによる読書率が58.0% (前年比0.2ポイント増)だったのに対し、電子メディアによる読書 (閲覧) 率は58.1% (同8.0ポイント増)だった。
 そのころがちょうど紙から電子へ、中国人の読書スタイルが逆転した時期になったと見られている (中国の 「第12次全国国民閲読調査」 より。 2015年 「東京便り18」 参照)。
続きを読む >>

東大・中文の藤井省三教授、『それでも私たちが日本を好きな理由』 を紹介

『みすず』 1・2月合併号 【雑誌 読書 ブログ】

 東京大学の藤井省三教授 (中国文学) が月刊誌 『みすず』 (みすず書房) 最新1・2月合併号の 「2015年読書アンケート特集」 で、趙海成著 『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』 (拙訳、CCCメディアハウス) をご紹介くださいました。

 ご本人から連絡をいただきました。
 ありがとうございます!!

 藤井教授が取り上げられたのは、5冊で、
続きを読む >>
calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由
在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由 (JUGEMレビュー »)
趙 海成
小林さゆり/訳

【中国人著者が聞き出す本音の日本論】
『それでも私たちが中国に住む理由』、待望の姉妹本!
recommend
今こそ伝える日中100人
今こそ伝える日中100人 (JUGEMレビュー »)
北京大学日本校友会

日本と中国をつなぐ100人へのインタビュー集! 私も紹介していただきました。 お陰様でたちまち2刷に!!
recommend
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由
在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由 (JUGEMレビュー »)

中国18都市に住む、日本人108人のリアルな証言! 取材・編集に携わりました。 5刷 好評発売中!
recommend
中国年鑑 (2012年版)
中国年鑑 (2012年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2011年版)
中国年鑑 (2011年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
中国年鑑 (2010年版)
中国年鑑 (2010年版) (JUGEMレビュー »)

最新中国情報を網羅!
「暮らし」を執筆しています。
recommend
これが日本人だ!
これが日本人だ! (JUGEMレビュー »)
王 志強
小林さゆり/訳

【読んで首肯するか、立腹するか! ―― 中国人の対日認識を知るための必読書】
2刷 好評発売中!
recommend
北京探訪―知られざる歴史と今
北京探訪―知られざる歴史と今 (JUGEMレビュー »)

「大ブームに沸く 笑いの文化」を執筆しています。
recommend
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない
出張に役立つ中国語―もう困らない、恥をかかない (JUGEMレビュー »)
ニューメディア研究所thinking

2005年アルク刊
コラムを執筆しています。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM